2024.01.25イベントレポート
令和5年度 観る・学ぶ・楽しむ えどはくスペシャル公演「弁士とピアノ演奏付き無声映画」、昨年好評だった本企画を、12月14日(木)国分寺市立いずみホールにて開催しました。
18時の開演時間が近くなると、JR西国分寺駅からすぐの会場には、学校帰りや仕事帰りの方が、チケットを片手に次々と駆け付けてくださいました。
上映前に、江戸東京博物館学芸員によるえどはくミニ講座がありました。
大衆娯楽から無声映画への発展の流れや、弁士と演奏付きでの上映が定番となった日本独自のスタイルの紹介、浅草六区の歴史などの解説がありました。
いよいよピアノ演奏者新垣隆さん、続いて活動弁士ハルキさんの登場です。
一作目は「月世界旅行」。1902年制作、フランスのジョルジュ・メリエスの作品です。
新垣さんの奏でるピアノが、ドラマチックに月世界旅行を彩ります。
二作目は「チャップリンの冒険者」。1917年、喜劇王チャールズ・チャップリンの作品、日本封切は大正7年浅草電気館です。ハルキさんは、七色の声で、チャップリンをはじめ、巨漢のエリック・キャンベル、エドナ・パーヴィアンス演じる美しい女性等々、多彩な登場人物を演じます。
休憩時間をはさんで三作目「キートンの酋長」の上映です。チャップリンと並んで三大喜劇王とされるバスター・キートンの1921年の作品です。ハルキさんも作品中の娘役に扮して登場!新垣酋長?の迫力あるピアノ演奏に、観客も西部を駆け巡るドタバタチェイスに引き込まれていきます。
最後の作品は「チャップリンの番頭」。1916年制作、日本での封切は大正6年浅草三友館です。
小道具を効果的に使用したギャグの連続に、軽快な弁士の語りとピアノがマッチして、コミカルなチャップリンの動きに見る人は釘付けです。
弁士とピアノ演奏による無声映画全4作品の上映は終了。会場は拍手喝采となりました!
最後に会場出口でお二人のCD販売とサイン会が実施されました。
初めての多摩地域での開催となりましたが、多くのみなさまにご覧いただくことができました。無声映画が好き、という方も、今回が初めてという方も、古き良き時代の無声映画を、時代を超えて楽しんでいただけたかと思います。ご来場いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
今回の公演の動画を一部ご紹介します。ぜひご覧ください。
休館中も都内各地で伝統芸能や日本の歴史・文化の魅力をお伝えする「観る・学ぶ・楽しむ えどはくスペシャル公演」を開催します。令和5年度の公演は以上で終了ですが、来年度も都内他会場にて、開催予定です。詳細は決まり次第当館HPにてお知らせします。おたのしみに!