2016.07.25イベントレポート
7月12日~14日まで、墨田区立両国中学校から4人の生徒さんが江戸東京博物館での仕事を体験しに来ました。
最終日の午後は、5階常設展示室のミュージアム・ラボで「さわってみよう!昔の道具」というワークショップを行いました。
黒電話とプッシュホンを実際にお客さんに触ってもらいながら、道具の変化や使っていた当時の暮らしについて考えるプログラムです。
本物の道具を扱うので、生徒さんには爪を切ってくるように伝えました。
博物館で働く学芸員は、資料が傷まないように細心の注意を払わなければなりません。
しっかりと手を洗い、腕時計もはずして準備は完了。
30分ほど電話について自分たちも学び、練習もしていよいよお客さんへの本番がスタートです。
「どうぞ、さわれます!」
初めて黒電話を触る小学生たちに、一生懸命教えてあげていました。
「使い方わかる?まず受話器を上げて、数字のところに指を入れて…。」
「一番古いのがこれで、受話器のコードのところが真っ直ぐになってて…。」
最初は緊張していた4人も、だんだん慣れてきた様子でした。
子供だけでなく、黒電話やプッシュホンを実際に使っていた世代のお客さんも、懐かしそうに触っていかれる方がたくさんいました。
「君たち使ったことないだろう?」と当時の話をしてくださるお客さんもいました。
普段この「さわってみよう!昔の道具」のプログラムをやっている職員でも、お客さんから教えてもらうことがたくさんあります。
4人の中学生も、最後には電話についてだいぶ詳しくなったようで、
「楽しかった!」
「外国のお客さんにも説明できたらな。」
と言っていました。