2015.05.29展覧会レポート
5月30日(土)から、企画展「発掘された日本列島2015」が始まります。
毎年全国で行われている8,000件近い発掘調査の中から、最新の成果と、近年とくに注目を集めた出土品を紹介します。
今回は、旧石器時代から近代までの19遺跡の出土品が出陳されます。
なかでも、栃木県下野市の甲塚(かぶとづか)古墳から出土した埴輪は、機(はた)を織る女性の姿を表した国内初出土の遺物です。
また、茨城県牛久市のシャトーカミヤ旧醸造場施設から発見された未開封ワインなど珍しい遺物も展示され、必見の展覧会です。
本企画展に関連して、地域展「汐留遺跡 新橋停車場」が5月26日(火)から、5階常設展示室「文明開化東京」コーナー、3階「江戸東京ひろば」内特設会場で行われます。
地域展では、汐留遺跡の新橋停車場跡から出土した鉄道に関わる遺物を中心に取り上げます。新橋停車場が東海道線の起点として賑わっていたことを示す沿線各地の地名が入った陶製の「汽車土瓶」、焼却をまぬがれた切符など、ユニークな資料が展示されます。こちらもぜひ、ご覧ください。