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2017/06/29
(回答)
参考資料によると、ガマの油とは切り傷などに効くといわれた膏薬で、販売する際の刀を使った派手な実演や特徴的な口上で知られました。現在よく知られている「筑波山のガマの油売り」の口上は、【資料1】『江戸の大道芸人 庶民社会の共生』によると上方落語にルーツがあり、恐らく昭和初期に関東に伝わってから「筑波山のガマの油売り」となったようです。よって口上も関西版は「伊吹山」、関東版は「筑波山」となります。口上の内容など、詳しくは回答プロセスと参考資料をご参照ください。
(回答プロセス)
薬としてのガマの油の発祥については不明だが、広く世に知られるようになったのは江戸時代以降とみられる。
【資料2】『江戸行商百姿』に江戸時代のガマの油売りの姿が確認でき、薬箱と幟を持っているが、刀を使って実演をしている姿ではない。
(参考資料)
(関連事例)
「筑波山ガマまつりのガマの油売りの口上のセリフが書かれている資料はないか。」(牛久市立中央図書館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000141586