2020/03/16
『書物學 第9巻 江戸の欲望/江戸という欲望』(【資料1】)によると、18世紀後半に著された『猿猴庵随観図会』や『星解』にオーロラの図版が描かれており、江戸時代にも日本でオーロラが観測されたことがあるとしています。
古典籍にはオーロラは「赤気」などの語で書かれていることが多いようですが、単に赤気と記されていても、それが本当にオーロラであったかは吟味が必要です。赤気について書かれた史料とその記述は、『日本の気象史料 2 雷・旋風ほか』(【資料2】)や『近世日本天文史料』(【資料3】)で調べることができます。
<参考文献>
【資料1】『書物學 第9巻 江戸の欲望/江戸という欲望』(勉誠出版 平成28年11月1日 0205 / 001 /0009)p.36-43
【資料2】『日本の気象史料 2 雷・旋風ほか』(中央気象台・海洋気象台/編 原書房 昭和51年7月20日 4519 / 009 /0002)p.685-698
【資料3】『近世日本天文史料』(大崎正次/編 原書房 平成6年2月26日 4402 / 005 /094)p.583-596
【資料4】『オーロラの日本史 古典籍・古文書にみる記録』(ブックレット〈書物をひらく〉 18)(岩橋清美,片岡龍峰/著 平凡社 2019年03月13日 4517/1/019)
【資料5】『日本に現れたオーロラの謎 時空を超えて読み解く「赤気」の記録』(DOJIN選書 087)(片岡龍峰/著 化学同人 2020年10月31日 4517/1/020)
【資料6】「江戸時代の人々が見たオーロラ」岩橋清美(『極地』通巻106号(2018年3月)日本極地研究振興会 p.16-21) (国文学研究資料館学術情報リポジトリ https://kokubunken.repo.nii.ac.jp/search?page=1&size=20&sort=controlnumber&search_type=2&q=315 )
<リンク>