7月18日(木)出張授業@渋谷区立鳩森小学校 ちはと学級

2025.01.08えどはく移動博物館報告

渋谷区立鳩森小学校ちはと学級の皆さんと昔の暮らしについて学習しました。

 

昔のアイロンを手に持って児童たちに説明をする学芸員

 

授業ですでに七輪を使ったことがあるとのことで、今回は火のついた炭を先生が用意してくださり、実際に「火のし」と「炭火アイロン」に炭を入れて手ぬぐいにかけてみました。
この移動博物館の出張授業では、初の試みです。

 

机の上の手ぬぐいに火のしをあてる学芸員

 

火のしに炭を数個入れて、しわしわの手ぬぐいにあててみましたが、最初はあまり変化がなく、見ている子供たちも「あれ?」という感じでした。
ところが少し経つと熱が徐々に伝わって、見てわかるくらいにしわが伸びるようになりました。

 

続いて、炭火アイロンに挑戦です。
やけどをしないように注意しながら炭を入れて、同じように手ぬぐいにあてていきました。

 

学芸員が炭火アイロンをあてているのをみる子ども

 

きちんとしわが伸びて、かけ心地は今のアイロンとあまり違いがないように感じましたが、持ち手以外はすべて金属で熱くなるので、今のようにちょっと置いて作業を中断することができません。
ふたが付いたことで、火のしよりも炭がこぼれる心配はなくなりましたが、やはり細心の注意が必要です。
また、炭が燃えるにおいや熱など、実際に使ってみないと感じられない体験ができました。

 

授業の後半では、手回し式の蓄音器でレコードを聴く体験と、黒電話とプッシュホンを廊下と教室に置いて実際に通話をする体験をしました。

 

レコード盤を持って蓄音機の解説をする学芸員と話を聞く子ども

 

 

プッシュホンの受話器を耳に当てて通話する子ども

 

電気を使っていないのに蓄音器からはっきり聞こえるレコードの音色や、黒電話の呼び出しベルの大きな音、受話器の重さなど、体験をとおして楽しみながら学んでもらえたようです。