2023.03.22えどはく移動博物館報告
小学3年生では昔の道具や生活について学習するということで、その授業の様子をご紹介します。
3グループに分かれて、手回し式の蓄音器とミシンコーナー、昔のアイロンコーナー、黒電話とプッシュホンコーナーを順々に体験してもらいました。
授業のはじめに、昔の道具を今も間近で見たり触ったりできるということは、今まで大切にされてきたものであるということを伝えました。
大切に扱うことを約束して体験開始です。
みんな一生懸命聞いたことやわかったことをメモしていました。
道具の使い方や仕組み、特徴などを絵に描いたり文字で書き加えたりしっかり観察していました。
特に印象に残ったのがアイロンの移り変わりだったようです。
子供たちから届いたお礼のお手紙には、江戸時代にはフライパンのような形だったこと、電気ではなく炭を使っていたことなどを初めて知って驚いたと書いてありました。
第二松江小学校では、少人数で時間も60分とってくださったので、当館の住宅模型から、昭和初期を再現した「下町の庶民住宅」、「戦時下のすまい」、戦後の「ひばりが丘団地」の画像も見せながら、様々な道具や暮らしの変化について紹介しました。
昔はお風呂がない家や、水洗ではなく汲み取り式のトイレが多かったことなどを話すと、子供たちから「えー!」と驚く声が。
昔の道具も初めは恐る恐る触っていましたが、実際に動く様子や手ごたえにわくわくしながら体験していました。
途中で先生が家庭科で使っているアイロンや、電話の子機など現代の道具を持ってきてくださり、今と昔を比べながら考えることができました。
身のまわりにある様々な道具に目を向けてみると、時代や私たちの生活がどのように変わってきたのか気付くことがたくさんあるのではないでしょうか。
ぜひ、様々な世代同士で話し合ってみてほしいと思います。