常設展示室にある両国橋の模型の図面はあるか。(2015年)

2015/09/24

 模型は現存するいくつかの史料を参考にしており、図面は館蔵図書としてはありません。

 

(回答プロセス)

【資料1】『復原・江戸の町』に模型作製時に使用した参考史料名が記載されている。それによると、「図面は、安永9年(1780)と明治元年(1868)の二種類」あるとし、そのうち前者の図は表題に「両国橋杭梁行桁絵図」(国立国会図書館蔵)とあり、同年の「両国橋懸直御修復出来形書付」(国立国会図書館蔵)によって、木材の種類や寸法も明らかになったとしている。【資料2】『模型でみる江戸・東京の世界』に各部名称あり。

 

(参考資料)

【資料1】『復原・江戸の町』(ちくまプリマーブックス 126) 波多野純著 筑摩書房 1998年 2136/597/98 p.104-106

【資料2】『模型でみる江戸・東京の世界』(改訂6版)東京都江戸東京博物館管理課事業推進係編 東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館 2011年 M3624/TO-3/118-11 (図面は載っていない。)

 

(備考)

『両国橋掛直御修復出来形絵図』天保10(1839)年(国立国会図書館デジタルコレクション)  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1286976window open(2015/6/23確認)

『両国橋御修復書留』31巻(国立国会図書館デジタルコレクション)  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2587810window open(2015/6/23確認)

『錦絵でたのしむ江戸の名所』(国立国会図書館)  http://www.ndl.go.jp/landmarks/sights/ryogokubashi/window open(2015/6/23確認)

『江戸両国橋夕涼大花火之図』歌川国虎画 文化12~天保13年(江戸東京博物館:収蔵品検索)  https://www.edohakuarchives.jp/detail-7489.html

 

(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000164126window open