2015/06/08
正月の門松や松飾りは年末年始にかけて飾られ、門松を立てている期間を「松の内」などといいます。門松をとりはずす日は所により違いますが、早いところで1月4日、1月7日や15日に撤することが多いようです。とりはずされた門松は1月7日や小正月(1月14・15日)の行事「どんど」(「とんど」「左義長」「鳥追い」ともいう)で焼かれるのが一般的です。(『日本民俗大辞典上』吉川弘文館1999,3821/264/1、『日本を知る事典』社会思想社1989,3821/8/89 他より)
江戸・東京においては、「むかしは15日に納めていた」「現在は7日(もしくは6日)が普通」と記された図書が多くあります。(『日本を知る事典』、『三省堂年中行事事典』三省堂1999,3861/115/99、『年中行事図聚』三谷一馬著,立風書房1988,3861/64/88 他)
また「武江年表」によれば、防火のためか、寛文2年(1662)幕府は「正月七日限りで町中表裏の松飾を取払うこと」との令を出しており、町中での左義長も禁止しました。(『東京市史稿 産業編6』東京都1958,C3610/2136/22-6 より)
(参考資料)
『日本民俗大辞典上』吉川弘文館1999年,3821/264/1
『日本を知る事典』社会思想社1989年,3821/8/89
『三省堂年中行事事典』三省堂1999年,3861/115/99
『年中行事図聚』三谷一馬著,立風書房1988年,3861/64/88
『東京市史稿 産業編6』東京都1958年,C3610/2136/22-6
『松 ものと人間の文化史 16 ものと人間の文化史 16』高嶋雄三郎著 法政大学出版局 1983年 4786/1/83 (p.45-52)
『歳時の文化事典』五十嵐謙吉著 八坂書房 2006年 3861/145/006 (p.433-435)
『ヴィジュアル百科江戸事情 第1巻 生活編』NHKデータ情報部編 雄山閣出版 1991年 2105/59/1 (p.61)
(備考)
※「ねりまの文化財」第10号(練馬区教育委員会発行 1991年3月)昔の農家の正月行事の様子について書かれている。7日に片づけたとある。 https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/annai/rekishiwoshiru/rekishibunkazai/kakarikara/prnerima/dai1_10.files/dai10.pdf (2015/1/5確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000033045