犬張子にはどんな意味があるのか 。(2005年)

2015/06/08

(回答)
犬の形をした張り子細工の玩具を犬張子と言います。子どもの祝い事に犬張子を贈った理由としては下部「回答プロセス」「参考資料」をご参照ください。

(回答プロセス)

【資料1】『日本郷土玩具事典』(西沢笛畝著 岩崎美術社 1989年 7599/15/89 p.52)
犬が「正直で魔を除き、主恩を忘れず、お産が軽くて生育がよい」とされたため。
【資料2】『図説日本の人形史』 (山田徳兵衛編 東京堂出版 2001年 7590/78/001 p.26)
犬張子は元来「災厄を負わせるものとして、貴族が身辺に置いたり、小児の枕頭に置いたりしたもの」ですが、時代が下って江戸時代頃には粗製化され、一般的な玩具として広まりました。
【資料3】『日本の人形と玩具』 (西沢笛畝著 岩崎美術社 1983年 7590/3/83 p.154)
「明治の末ころまでは出生の子どものため、宮詣りを行い親類縁者への挨拶をするとき、この玩具は祝品として贈られたものであった。」
【資料4】『日本人形玩具辞典』(斎藤良輔編 東京堂出版 1968年 7590/25/68 p.215-217)
大正年間から昭和の初め頃までは「でんでん太鼓を生麻で結びつけ」贈る風習があった。

 

(参考資料)

【資料5】『東京都江戸東京博物館調査報告書 第6集 犬張子』 東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館編 東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館 1998年 M3624/TO-3/95-6

【資料6】『江戸からおもちゃがやって来た』千葉惣次著 晶文社 2004年 7599/27/004

 

(備考)

犬張子(江戸東京博物館収蔵品 デジタルアーカイブス) https://www.edohakuarchives.jp/detail-18364.html

 

(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000025588window open