2015/06/08
皇居内にある江戸城本丸跡や天守台。江戸時代はどのような姿だったのでしょうか。外観を知る代表的なものとしては、明暦3年(1657)の明暦の大火前の寛永期の江戸を描いた「江戸図屏風」と「江戸名所図屏風」が挙げられるでしょう。『江戸図屏風』(鈴木進,1971,平凡社,7210/L81/71)『江戸図屏風を読む』(水藤真・加藤貴,2000,東京堂出版,2136/629/000)『ビジュアルブック江戸東京 1 江戸名所図屏風の世界』(小木新造・竹内誠,1992,岩波書店,2136/392/1)には、たなびく金雲の中に、金の鯱を戴いてそびえ立つ天守閣と本丸御殿を描いている図版が数多く載っています。 天守閣は慶長12年(1607)に建設、明暦の大火で焼失した後、再建計画があったものの実施に至ることはありませんでした(現在残る天守台の石垣は、四代将軍家綱の時に再建されたもの)。本丸御殿は慶長11年(1606)に建設、その後改築や焼失、再建を繰り返し、文久3年(1863)に全焼したのを最後に再建されませんでした。
(参考資料)
『歴史群像・名城シリーズ 江戸城』(学習研究社 2000年 5218/Y)
『城郭・侍屋敷古図集成 江戸城Ⅰ〈城郭〉』(平井聖・伊藤龍一 至文堂 1992年 5218/L99/1)
『日本名城集成 江戸城』(小学館 1986年 5218/L111/4)
『江戸城と大名屋敷を歩く』(滝尾紀子 大月書店 1994年 2913/728/2)
『図解 江戸城をよむ』(深井雅海 原書房 1997年 2105/887/97)
『調査研究報告書 江戸城本丸等障壁画絵様 本文篇・図版篇』(東京国立博物館 1988年 M3631/TO-2/L10-1)
『江戸城-その歴史と構造-』(小松和博 名著出版 1985年 5218/88/85)
(備考)
東京都立図書館・東京都公文書館・江戸東京博物館 3館共同展示会「江戸城を建てる-重文甲良家の図面を読む」 http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15930.html (2014/4/1確認)
「江戸図屏風」(データベースれきはく)https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/database/index.html (2015/5/11確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000024373