2015/06/08
【資料1】『東海道五十三次ハンドブック』【資料2】『今昔東海道独案内』では「午前四時頃」と説明されています。
ただし、江戸時代は現代とは時刻制度が大きく異なります。江戸時代の時刻制度では「日の出と日の入りを境に昼夜を区別し、それぞれを六等分」(【資料3】『江戸時代館』)しました。これを不定時法と言いますが、「時刻の区分が季節によって変化する」(【資料4】『目からウロコの江戸時代』)のです。つまり、歌詞中の「七ツ」は「明け六ツ」より早く、夜明け前という事に変わりありませんが、現在の何時かという答えは、厳密には季節によって違うということになるでしょう。
(参考資料)
【資料1】『東海道五十三次ハンドブック』森川昭 三省堂 1997年 2913/34/97 p.5
【資料2】『今昔東海道独案内』今井金吾 日本交通公社 1994年 2915/16/94 p.22
【資料3】『江戸時代館』竹内誠監修 小学館 2003年 2105/1128/003-S0 p.320
【資料4】『目からウロコの江戸時代』武田櫂太郎 PHP研究所 2003年 2105/1132/003 p.35
【資料5】『暦 日本史小百科』広瀬秀 近藤出版社 1990年 2100/59/5
【資料6】『大江戸生活体験事情』石川英輔・田中優子 講談社 1999年 2105/1017/99
【資料7】『江戸の時刻と時の鐘』浦井祥子 岩田書院 2002年 4491/1/002
【資料8】『暦と時の事典』内田正男 雄山閣 1986年 4490/5/86
【資料9】『暦の百科事典』暦の会編 本の友社 1999年 4490/7/99
(備考)
社団法人日本時計協会( http://www.jcwa.or.jp/ )(2014/4/1確認)
国立天文台( http://www.nao.ac.jp/index.html )(2014/4/1確認)
(類似事例)新潟県立図書館「江戸時代の時刻制度について教えて欲しい」 http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000025881
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000023665