2015/06/08
助六は「歌舞伎十八番」の中で、その名がひろく知られています。それにちなんで、助六ずしは歌舞伎鑑賞のときに出された(売られた)からこの名があるのかというと、そうではなく、助六と恋仲の花魁に揚巻(アゲマキ)があり、ここからアゲずし(稲荷ずし)とマキずしのセットを助六ずしと呼ぶようになったのだといいます。稲荷ずしは、稲荷神社のまつる御饌津(ミケツ)神を三狐神と書き誤ったことにはじまり、狐が稲荷神のお使い様とされ、狐が油揚げを好むことと結びついてその名があるといいます。
(参考資料)
『すしの事典』(東京堂出版 2001年 3838/161/001)
『たべもの語源辞典』(東京堂出版 1980年 8136/4/80)
『衣食住語源辞典』(東京堂出版 1996年 8136/12/96)
(備考)
味の素食の文化センター http://www.syokubunka.or.jp/library/ (2015/5/8確認)
歌舞伎座「江戸食文化紀行」 http://www.kabuki-za.com/syoku/bkindex.html (2014/3/31確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013904