2015/06/08
【資料1】『お旗本の家庭事情と暮らしの知恵』小川恭一,つくばね舎 1999年 105/1056/99 p.33-37「金一両は今の十万円が妥当か」
【資料2】『一目でわかる江戸時代 地図・グラフ・図解でみる』市川寛明/編 竹内誠/監修 小学館 2004年 2105/1189/004 p.18「ここでは職人の賃金を基準にしたものと米の値段を基準にしたものを示したが、江戸後期の金一両の価値は、30万円と5万5500円と大きな差がある。その中間の十数万円とみるのが適当だろうか。」
【資料3】『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』磯田道史著 新潮社 2003年 2105/1191/003 p.53-56「現在の価値になおすと」では賃金(大工見習の日当)から換算する価値を「現代感覚」で1両=30万円、米価から換算する価値を「現在価値」1両=約5.5万円と分けて考えている。
【資料4】『江戸の家計簿 別冊宝島 2439』磯田道史/監修 宝島社 2016年 2105/1746/0016 【資料3】と同様に米から換算して1両=6万3千円、大工見習の日当から換算して=30万円として、様々な職業や階層の人びとの収入や商品の価格を現在価値に換算している。
【資料5】『江戸時代館』小学館 2003年 2105/1128/003-S00 p.420 文化文政期に一両で買えるものが列挙(大工の日当からだと一両=30万、かけそばからで10万)。
【資料6】『時代考証事典』稲垣史生著 新人物往来 1991年 2105/11/91 p.59「俸禄を現在の金に直す法」
【資料7】「近世の物価事情-当時の一両は現在のいくらか-」土肥鑑高(『日本歴史』第623号(2000.4)日本歴史学会編 吉川弘文館 平成12年4月1日)金一両平均6万円、銀一匁平均1000円、銭一文平均15円
【資料8】『江戸三〇〇年「普通の武士」はこう生きた 誰も知らないホントの姿』八幡和郎 臼井喜法著 ベストセラーズ 2005年 2105/1273/005 p.102-105 米などの物価を基準に算出する方法紹介。
【資料9】『大江戸「懐」事情 知れば知るほど 』小林弘忠著 実業之日本社 2003年 2105/1046/003 p.268-270 「一両の価値と複雑な交換レート」米価、握りずし、髪結いなどの項目ごとの江戸期と現代の料金比較表あり。
以上、米価を基準に換算する方法が一般的ですが、景気の変動によっても幅があり、江戸時代のどの時期かによっても大きく異なるので、あくまでも目安として考えることが必要です。
●江戸時代の物価を調べる
【資料10】『江戸物価事典』小野武雄著 展望 1979年 3321/62/79 江戸時代の物価に関する事典。
【資料11】『江戸生業物價事典』三好一光/編 青蛙房 1987年 3843/70/87(三好一光 編『江戸東京生業物価事典』,青蛙房,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9543703 (参照 2025-12-01)の復刊)
【資料12】『近世物価政策の展開』土肥鑑高/著 雄山閣出版 1987年 3321/31/87 巻末に近世米価表あり。
【資料13】『日本米価変動史』中沢弁次郎/著 柏書房 1965年 6113/3/65 p.199-280 德川時代の米價年表(中沢弁次郎 著『日本米価変動史』,柏書房,1965. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2505647 (参照 2025-12-01))
【資料14】『近世後期における主要物価の動態 増補改訂版』三井文庫/編 東京大学出版会 1989年 3378/L16/89 p.64-65 宝歴7年正月より明和9年11月に至る江戸主要商品相場表 p.67-79 宝永7年より明治4年に至る京都・江戸日用品小売物価並賃銀表(三井文庫 編『近世後期における主要物価の動態』,日本学術振興会,1952. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9502071 (参照 2025-12-01))
【資料15】『近世日本物価史の研究 近世米価の構造と変動 日本史学研究双書 17』岩橋勝/著 大原新生社 1981年 3321/96/81 (岩橋勝 著『近世日本物価史の研究 : 近世米価の構造と変動』,大原新生社,1981.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11998393 (参照 2025-12-01))
【資料16】『近世物価史研究』山﨑隆三/著 塙書房 1987年 3378/8/87(山崎隆三 著『近世物価史研究』,塙書房,1983.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11998910 (参照 2025-12-01))
【資料17】『近世の市場構造と流通』林玲子/著 吉川弘文館 2000年 6721/87/0000
【資料18】『近世賃金物価史史料』小柳津信郎/著 成工社出版部 2006年(未所蔵)
【資料19】『江戸の卵は一個四〇〇円! モノの値段で知る江戸の暮らし 知恵の森文庫 tま2-1』丸田勲/著 光文社 2015年3378/B29/0015
貨幣の専門博物館「日本銀行金融研究所 貨幣博物館」 http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/historyfaq/ 「江戸時代の一両の現在価値はいくらですか」というQ&Aも参考になるでしょう。(備考※1)
そのほか、江戸時代の貨幣制度についての参考資料として、【資料20】以下もご参照ください。
(参考資料)
【資料20】『江戸東京博物館常設展示図録〈図表編〉 図表でみる江戸東京』東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館/編 東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館 2017年 M3624/TO-3/406 p.59-62「貨幣と生活」
【資料21】『江戸の貨幣物語』三上隆三/著 東洋経済新報社 1996年 3372/27/96
【資料22】『江戸の銭と庶民の暮らし 同成社江戸時代史叢書 16』吉原健一郎/著 同成社 2003年 2105/1063/0016
【資料23】『徳川期の銭貨流通 貨幣経済を生きた人々』藤井典子/著 慶應義塾大学出版会 2024年 3372/99/0024
【資料24】『事典しらべる江戸時代』林英夫,青木美智雄/編集代表 柏書房 2001年 2105/1146/0001
【資料25】『図解江戸の暮らし事典 決定版 江戸時代の生活をイラストで解説 歴史群像シリーズ 特別編集』河合敦/監修 学習研究社 2007年 2105/1323/0007 p.16-17
【資料26】『かねは天下のまわりもの江戸時代の貨幣制度をさぐる』千葉県立関宿博物 1998年 M35/CH-17/8
【資料27】『お金の玉手箱』国立歴史民俗博物 1997年 M35/KO-2/70
【資料28】『お金でさぐる日本史2』板倉聖宣監修松崎重広著 国土社 1998年 2100/439/5
【資料29】『江戸時代の暮らし方 「もしも?」の図鑑』小沢詠美子/著 実業之日本社 2013年 2105/1641/0013 p.22-23
(備考)
※1 貨幣の専門博物館「日本銀行金融研究所 貨幣博物館」 http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/historyfaq/ に「江戸時代の一両の現在価値はいくらですか」というQ&Aがあります。(2014/3/28確認)
※2 (国会図書館リサーチ・ナビ)過去の貨幣価値の調べ方 https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/business/post_102809
※3 (国会図書館リサーチ・ナビ)近世以前の物価・貨幣価値を調べる https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/humanities/post_101127 (2025/12/1確認)
※4 造幣局「江戸時代のお金のしくみ」 https://www.mint.go.jp/kids/try/shikumi (2025/12/4確認)
※5 日本金融研究所「江戸時代の貨幣制度」 https://www.imes.boj.or.jp/cm/history/haifu/mod/kaheiseido.pdfi (2025/12/4確認)
※6 江東区深川江戸資料館「江戸のお金について」 https://www.kcf.or.jp/cms/files/pdf/original/30977_資料館ノート149号.pdf (2025/12/4確認)
(関連事例)
千葉市中央図書館「江戸時代の貨幣価値について知りたい。」https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100692 (2025/12/1確認)
福岡市総合図書館「江戸時代の1石は現在の価値ではいくらになるのか。」https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000249844 (2025/12/1確認)
(レファレンス協同データベース版)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013860![]()
