以下のように諸説あります。
【資料1】『日本国語大辞典』第16巻によると、「初めは観客が贔屓の俳優に花(祝儀)を送るために設けられたものであった」「平安時代、相撲節会に出場した力士が左方が葵、右方が夕顔の造花をつけて入場したという故事による」。
【資料2】『歌舞伎のことば』によると、「花道は、その起源も語源もあきらかではない」。
【資料3】『歌舞伎ことばの辞典』によると、「なぜ花道と言われるようになったかは、ハナ(祝儀)を贈る人が通るから、花のような俳優の道だから、等々の説があるが、どれも決定的な根拠はない」。
【資料4】『相撲大事典』によると、力士が髪に花を挿して歩いた故事による。
【資料5】『図書館雑誌』VOL.104NO.2,通巻1035号(2010.2)では、「役者に捧げる祝儀(はな)が語源なのか?」というレファレンス事例を紹介。
ほか、詳しくは下部「参考資料」をご参照ください。
(参考資料)
- 【資料1】『日本国語大辞典』第16巻 日本大辞典刊行会編 小学館 1989年 8131/1/16-S00 p.379
- 【資料2】『歌舞伎のことば』渡辺保著 大修館書店 2004年 7740/195/004 p.84
- 【資料3】 『歌舞伎ことばの辞典』(講談社ことばの新書 18)服部幸雄監修 赤坂治績執筆 講談社 2000年 7740/177/000 p.155
- 【資料4】『相撲大事典 第2版』金指基原著 日本相撲協会監修 現代書館 2007年 7881/33/007 p.170
- 【資料5】れふぁれんす三題噺167「音楽図書館のレファレンス事例」高田涼子(『図書館雑誌』VOL.104NO.2,通巻1035号(2010.2) 日本図書館協会図書館雑誌編集委員会/編 日本図書館協会 2010年2月20日 09605601
p.89) (日本図書館協会図書館雑誌編集委員会 編『図書館雑誌』104(2)(1035),日本図書館協会,2010-02. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11231071 (参照 2025-12-01))
- 【資料6】『民俗芸能辞典』仲井幸二郎/他編 東京堂出版 1991年 3868/1/91 p.359-360 (仲井幸二郎 [ほか]編『民俗芸能辞典』,東京堂出版,1981.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12431306 (参照 2025-12-01))
- 【資料7】「舞台の変遷」三隅治雄(和歌森太郎 等編『民俗文学講座』第3巻 (芸能と文学),弘文堂,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9541892 (参照 2025-12-01)) p.164-165
- 【資料8】諏訪春雄 著『歌舞伎の方法』,勉誠社,1991.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13324543 (参照 2025-12-01) p.136-142
(備考)国立国語研究所( http://www.ninjal.ac.jp/
)(2014/4/4確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000098976