2016年01月16日(土)〜04月10日(日)
2016年01月16日(土)〜04月10日(日)
日本とイタリアの国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の展覧会を開催します。本展はイタリア政府が都内の公立博物館1館のみでの開催が希望され実現した展覧会です。
今回の展覧会では、自然観察を通じて真理に近づこうとしたレオナルドの挑戦を、日本初公開の絵画 《糸巻きの聖母》(バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト)と直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」(トリノ王立図書館)を中心に紹介します。
《糸巻きの聖母》は、イギリスの貴族バクルー公爵家が所蔵し、レオナルドの故郷イタリア、作品のあるイギリス以外の場所では初めて出品されることになりました。2009年にようやく、スコットランド・ナショナル・ギャラリーで一般公開されることになった至宝です。
また、レオナルドの手稿の中でも人気の高い「鳥の飛翔に関する手稿」も、日本初公開となります。本展の図録で、日本側の監修者である斎藤泰弘氏(京都大学名誉教授)による待望の新訳も発表されます。
2点とも、本展のテーマである「見えない世界を探る(beyond the visible)」ために、レオナルドが行った人間観察・自然研究が集約された円熟期の傑作です。このほか、花や子どもを観察した日本初公開の真筆素描7点(うち1点は弟子との共作)、レオナルド派による日本初公開の珠玉の絵画、神話化・伝説化されたレオナルドの生涯を表した版画など約70点と、素描から忠実に再現した関連模型を通じ、天才の挑戦を体系的に展観します。
また、レオナルド・ダ・ヴィンチは都市計画にも深い見識があり、「都市史」を研究テーマとする江戸東京博物館において紹介するにふさわしい展覧会です。
<みどころ>-----------------------------------------------------------------
3つのレオナルド・ダ・ヴィンチ初公開
■円熟期の傑作 《糸巻きの聖母》日本初公開!!
英国エディンバラのスコットランド・ナショナル・ギャラリーに寄託展示されているレオナルドの真筆絵画。英国貴族バクルー公爵が代々所蔵する傑作が来日します。
■直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」日本初公開と新日本語訳発表!!
人間の飛行を予見し、その実現のために鳥の飛翔を観察したレオナルドの直筆研究ノート。日本のレオナルドファンにも人気の手稿の1つで、イタリア・トリノにある王立図書館が所蔵しています。1979年に刊行された日本語訳者の1人、斎藤泰弘氏(京都大学名誉教授)による全面改訂訳が、本展の図録の中で発表されています。
■珠玉のレオナルドの素描群!
イタリア屈指のレオナルド素描所蔵点数を誇るヴェネツィアのアカデミア美術館素描版画室より、花や子どもを描いた真筆素描7点(うち1点は弟子との共作)を日本初公開。同館より日本に出品される素描点数としては過去最大規模です。
会期 |
2016年1月16日(土)~4月10日(日) |
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会場 | 江戸東京博物館 1階特別展示室 (東京都墨田区横網1-4-1) 電話番号:03-3626-9974(代表)
・JR 総武線「両国」駅西口、徒歩3分 |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで) ※入館は閉館の30分前まで。 |
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休館日 | 毎週月曜日 (ただし、1/18、3/21、3/28は開館、3/22(火)は休館) |
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主催 |
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション |
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後援 |
外務省、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、ブリティッシュ・カウンシル、スポーツニッポン新聞社 |
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特別協賛 |
大和ハウス工業 |
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協賛 |
損保ジャパン日本興亜、日本写真印刷、みずほ銀行 |
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協力 |
全日本空輸、アリタリア-イタリア航空 |
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特別協力 |
レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館 |
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監修 |
アレッサンドロ・ヴェッツォージ |
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日本側監修 |
斎藤泰弘(京都大学名誉教授) |
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学術協力 |
田辺清(大東文化大学教授) |
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観覧料 |
※( )内は20名以上の団体料金。
※前売券の販売は2016年1月15日(金)まで。
※次の場合は観覧料が無料。未就学児童。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。
※小学生と都内に在住・在学の中学生は、常設展観覧料が無料のため、共通券はありません。
※中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証、運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。 |
■展示資料目録
展示リストは、こちらからダウンロードできます。
生前より伝説化されていたレオナルド。死後、その伝説は神話化し、肖像や生涯のエピソードが多数、絵画化・版画化されました。序章では、それらの作品を通じてレオナルドの生涯を紹介します。
カルロ・ラズィーニオ 《レオナルドの肖像》 |
レオナルドは、時間の経過とともに移り行く美の姿を、長くとどめることができるものこそが絵画であると考え、人間や自然の観察を行い、何千枚もの素描に描き留めました。「素描は極めて卓越しているのでそれは自然の作品を研究するだけではなく、自然が生み出す以上の無数のものを研究する。」(「絵画の書」133)と述べています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 《子どもの研究》
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レオナルド・ダ・ヴィンチ 《花の研究》 |
レオナルドはミラノを離れフィレンツェに滞在していた1505年に、鳥の飛翔・解剖学・建築・水力学の研究のほか、藁や鳥の購入費用メモや自画像と推測される肖像デッサンなどをこの手稿に記しました。レオナルド円熟期の思想が集結した手稿を紹介します。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 『鳥の飛翔に関する手稿』 |
レオナルドは、目に見えない人物の心の動きを表すものとして「手の動き」を入念に研究しました。この章では、そのような研究の一端であるレオナルドの素描群も展示します。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 《糸巻きの聖母》
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レオナルド・ダ・ヴィンチ
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レオナルドがミラノ滞在期に、共同制作に携わったり、レオナルドの工房に入門したり、作品を実見して大きな影響を受け、その後ミラノの画壇を牽引したレオナルド派(レオナルデスキ)たち。ルイーニ、ジャンピエトリーノなどの絵画約10点を日本で初めて紹介します。
■記念講演会
①1月16日(土)14時~
アレッサンドロ・ヴェッツォージ(レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館館長)
「レオナルド・ダ・ヴィンチ-見えない世界を探る」
②2月6日(土)14時~
斎藤泰弘(京都大学名誉教授)
「レオナルド・ダ・ヴィンチと空を飛ぶ夢」
会場:江戸東京博物館1階ホール 定員:250人 参加料:無料
(ただし、特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ」入場券(半券もしくは未使用の前売・当日券)の提示が必要です。)
応募方法:郵便往復はがきに必要事項を記入の上お申し込みください。
[往信面]
参加希望日(1月16日または2月6日)、住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号
[返信面]
返信先の郵便番号、住所、名前を記入の上、下記宛先までお申し込みください。
申込締切:①1月16日(土)講演分⇒12月10日(木)必着
②2月6日(土)講演分⇒1月5日(火)必着
応募先:
〒150-8551 東京都渋谷区渋谷1-3-9 東海堂渋谷ビル3F
「ダ・ヴィンチ展」講演会係
※はがき1枚で1人のお申し込みとなります。
※応募多数の場合は抽選のうえ、当選をお知らせします。
プレスリリース、写真のご用命は、広報事務局までお願いいたします。
「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦」展 広報事務局
㈱ユース・プランニングセンター内
TEL:03-3406-3419 FAX:03-3499-0958