特別展 1F

2007年01月02日(火)〜03月04日(日)

江戸城展

江戸城展

幻の天守、金箔瓦、大奥の素顔

 

武州州学十二景図巻 金城初日(部分)

武州州学十二景図巻 金城初日(部分)

 

江戸城の築城550年を記念して、江戸城の全貌を明らかにする、初の「江戸城展」を開催します。

戦国時代の長禄元年(1457年)、相模国守護扇谷(おうぎがやつ)上杉氏の重臣、太田道灌が江戸に城を築きました。以後、江戸は関東における政治的拠点として発展します。江戸時代に入り、城は戦いの場から政治の舞台、権力の象徴となり、なかでも江戸城は、徳川将軍家の城として、また世界的な大都市江戸のシンボルとして、比類なき地位を築きました。

本展では、屏風絵、絵巻物、金箔瓦、建築図面、古文書、大型模型など約250件の展示品で江戸城の姿を多角的に検証するとともに、焼失した「幻の天守」や、大奥の素顔にせまります。

姫路城や大坂城をはるかに凌ぐ規模をほこった江戸城の真実を解き明かす、初めての展覧会です。

 

VR(ヴァーチャルリアリティ)で再現!江戸城の本丸御殿、幻の天守

近年明らかになってきた巨大城郭江戸城の姿を、最新映像技術で再現。本丸御殿大広間の通り抜けが体感できるほか、明暦の大火で焼失した幻の「江戸城天守」もご覧いただけます。

開催概要

開催期間 2007年1月2日(火)~3月4日(日)
開催場所 江戸東京博物館 1階 企画展示室
〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
JR総武線両国駅西口徒歩3分、都営大江戸線両国駅A4出口徒歩1分
都バス 錦27・両28・門33系統「都営両国駅前」徒歩3分
開館時間 午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)※入館は閉館の30分前まで
1月2日・3日は午前11時より開館
休館日 毎週月曜日(ただし、1月8日、15日、2月12日、13日は開館)
お問合せ TEL:03-3626-9974(代表)
主催 財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、読売新聞社
協賛 王子製紙
協力 凸版印刷
観覧料金
当日券 特別展・常設展共通観覧券
一般 1,200円(960円) 1,440円(1,150円)
大学・専門学校生 960円(760円) 1,150円(920円)
中学生(都外)・高校生
65歳以上
600円(480円) 720円(570円)
小学生・中学生(都内) 600円(480円) なし

 

※( )内は20名以上の団体料金。

 

※共通券(当日券)は江戸東京博物館とJR両国駅で販売いたします。

 

※小学生と都内在住・在学の中学生は、常設展観覧料が無料なので、共通券はありません。

 

※次の場合は本展覧会の観覧料が無料になります。
未就学児童。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添の方(2名まで)。

 

特別展「江戸城展」出品目録

出品目録をダウンロードする

主な展示作品

※展覧会では、作品保護のため、会場内の照明を暗くしております。

 

武州州学十二景図巻 金城初日

武州州学十二景図巻 金城初日
慶安元年(1648) 狩野尚信画
江戸東京博物館蔵

江戸城年始登城風景図屏風(部分)

江戸城年始登城風景図屏風(部分)
明治31年(1898) 佐竹永湖画
江戸東京博物館蔵

 

ガラス原板  江戸城上梅林門と二ノ丸喰違門<パネル展示>

ガラス原板
江戸城上梅林門と二ノ丸喰違門<パネル展示>
明治4年(1871) 横山松三郎撮影
江戸東京博物館蔵(重要文化財)

千代田の大奥 雛拝見

千代田の大奥 雛拝見
明治29年(1896) 橋本周延画
江戸東京博物館蔵

 

江戸城大道通出土金箔軒丸瓦

江戸城大道通出土金箔軒丸瓦
江戸時代前期
千代田区立四番町歴史民俗資料館蔵

萌葱地葵紋付小紋染羽織

萌葱地葵紋付小紋染羽織
江戸前期
江戸東京博物館蔵

 

太田道灌座像

太田道灌座像
江戸時代
複製 江戸東京博物館蔵(静勝寺原資料蔵)

太閤分銅金

太閤分銅金
安土・桃山時代
三菱東京UFJ銀行蔵

 

手鏡・鏡袋 和宮所用

手鏡・鏡袋 和宮所用
江戸末期
德川記念財団蔵

音声ガイド

音声ガイド

 

特別展「江戸城」の会場内では、江戸城展をより深くご堪能いただくために、音声ガイドをご用意しております。
江戸城にまつわる2人の人物、太田道灌と徳川家康にはじまり、その築城の道筋から江戸城明け渡しまで、時代を追いながらわかりやすく解説します。
今では幻となった天守。
また将軍の生活や、大名、旗本の登城や働きぶり。
そして謎に包まれた大奥など…。
臨場感あふれるBGMとともにお聴きいただけます。
ぜひ音声ガイドで、知っているようで知らない江戸城の様々な側面をお楽しみください。

 

【ガイド点数】 25点 (前期1月2日~2月4日・後期2月6日~3月4日)
【所要時間】 35分
【貸出価格】 500円(税込)

上記サービスに関するお問い合わせ、団体予約(個人のお客様は予約不要)
(株)A&Dオーディオガイドinfo@adaudioguide.com
TEL:03-5467-7485 FAX:03-5467-7486

 

音声ガイド作品リスト

ガイド番号 展示期間 作品名
1 プロローグ
太田道灌座像
徳川家康座像
2 太田道真書状
太田道灌書状
太田道灌書状
3 前期
後期
三戸義宣書状(上杉家文書)
北条氏綱判物(伊東文書)
北条氏政条書
4 安土城伝米蔵跡出土 鯱瓦(復元)
5 大坂城之図
6 徳川秀忠書状
7 前期
後期
歯朶具足
萌葱地葵紋付小紋染羽織
今村正長覚書
8 東京駅八重洲北口遺跡出土 キリシタン墓副葬品
             キリシタン墓木棺
9 前期
後期
江戸名所図屏風
江戸天下祭図屏風
10 江戸城御天守絵図
11 武州州学十二景図巻
12 早川石丁場群出土 石材
13 前期
後期
釿始儀式道具
儀式用置台
江戸城御本丸大広間上棟式の木槌及び打盤
江戸城本丸大広間上棟御釿納御規式役割張出
14 江戸城大道通出土 金箔軒丸瓦
内神田二丁目出土 丸に扇紋金箔軒丸瓦
丸の内三丁目遺跡出土 金箔瓦
15 宗廟朝廷之礼
16 前期
後期
金梨子地葵紋牡丹蒔絵鞍・鐙・轡
葵紋菊蒔絵鞍・鐙
付)拝領馬目録・鞍極書・鐙極書
17 田原藩三宅家奏者番手留箪笥
18 嘉定私記
嘉定考
19 柳営年中行事
20 弘化度大広間模型
21 江戸城本丸表・中奥惣地絵図
22 前期
後期
江戸城本丸大奥絵図
本丸大奥向総絵図
江戸城障壁画 本丸御殿大奥小座敷
23 御拝領大切之御細工物
24 前期
後期
江戸城本丸炎上女中衆焼死者一覧
おてや画像
堕涙日録
袖村書状 桂川甫賢宛
25 黒塗牡丹紋散松唐草蒔絵厨子棚・黒棚・書棚
和宮所用 手鏡・鏡袋
エピローグ

関連イベント

シンポジウム「江戸城研究の新視点」

日程 2007年1月27日(土)
第1部 午前10時~午後0時20分「徳川家康・秀忠と江戸城 ~織豊城郭としての江戸城~」
第2部 午後1時30分~午後5時「江戸城の経営と消費 ~ヒト・モノ・カネの出入りから~」
構成

全体テーマ「江戸城研究の新視点」

第1部 「徳川家康・秀忠と江戸城 ~織豊城郭としての江戸城~」
司会:齋藤慎一(江戸東京博物館)

後藤宏樹
(千代田区四番町歴史民俗資料館)
「発掘調査からみた江戸城」
加藤理文
(織豊期城郭研究会)
「織豊城郭瓦と江戸城」
中井均
(織豊期城郭研究会)
「織豊城郭としての江戸城」

 

第2部 「江戸城の経営と消費 ~ヒト・モノ・カネの流れから~」
司会:石山秀和(江戸東京博物館)

大口勇次郎
(お茶の水女子大学名誉教授)
「問題提起-経済システムとしての江戸城-」
松尾美恵子
(学習院女子大学)
「将軍家奥向きの経済-「奥之番」の記録から-」
太田尚宏
(徳川林政史研究所)
「江戸城における消費物資について」
市川寛明
(江戸東京博物館)
「江戸城大手門の警衛と人宿」
田原昇
(江戸東京博物館)
「江戸幕府「五役」の人員補充-部屋住御雇と公儀人足を事例に-」
入場料 無料
応募締切 2007年1月10日(水)当日消印有効 終了しました
会場 江戸東京博物館1階ホール/各回定員400名
申込方法

往復はがきに氏名・住所・電話番号をご記入の上、下記までお送りください。
参加の希望は、1部と2部ごとにとります。(1)1部のみ希望、(2)2部のみ希望、(3)両方希望、のいずれかを選んでください。また、1部と2部の間は入れ替え制といたします。

(往復はがき1枚・1名でのご応募となります。応募多数の場合は、1部・2部ごとに抽選となります。)
【申込先】
〒130‐0015 墨田区横網1‐4‐1 江戸東京博物館 都市歴史研究室 シンポジウム係

 

特別展「江戸城」関連フォーラム 「江戸城・将軍・天下祭」

日時 2007年2月24日(土) 午後2時~午後4時30分
講演 江戸城と将軍 竹内誠(館長)
対談 謎解き 天下祭図屏風  黒田日出男(立正大学教授)・小澤弘(教授)
場所 江戸東京博物館1階ホール(定員:400名)
入場料 無料
応募締切 2007年2月8日(木)当日消印有効 終了しました
申込方法 往復葉書による応募制(1枚につき1名様のみ)
2月24日フォーラム、氏名、住所、電話番号、年齢をご記入の上、応募ください。
【応募先】
〒130‐0015 墨田区横網1‐4‐1 江戸東京博物館 都市歴史研究室 フォーラム係

 

えどはくカルチャー「江戸城展」関連講座

2007新春 えどはくカルチャー