特別展 1F

2006年02月18日(土)〜03月26日(日)

江戸の学び-教育爆発の時代-

江戸の学び-教育爆発の時代-

今こそ寺子屋に学べ!

「諸芸稽古」

「諸芸稽古」

 

江戸時代には、寺子屋と呼ばれる学校が広く普及し、庶民の読み書き能力は世界最高水準であったといわれています。当時の日本をかいま見た西欧の貴重な証言者は、庶民の高い読み書き能力と旺盛な探究心に驚きました。 しかし、寺子屋の名前は知られていても、その実態はあまり知られていません。たとえば寺子屋では、現在の学校のような一斉授業ではなく、師匠が子どもをひとりずつ指導するマンツーマン教育が行われていたことをご存知でしょうか?

この展覧会では、多くの具体的な資料を通じて、寺子屋の実態に迫るとともに、文字の読み書き能力が普及することによって花開いた「学び」を楽しむ江戸の文化を、わかりやすく紹介します。

開催概要

開催期間 2006年2月18日(土)~3月26日(日)
開催場所 江戸東京博物館 1階 企画展示室
〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
JR総武線両国駅西口徒歩3分、都営大江戸線両国駅A4出口徒歩1分
都バス 錦27・両28・門33系統「都営両国駅前」徒歩3分
開館時間 午前9時30分~午後5時30分(木・金は午後8時まで) ※入館は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日
お問合せ TEL:03-3626-9974(代表)
主催 財団法人東京都歴史文化財団、東京都江戸東京博物館、東京新聞
後援 東京私立中学高等学校協会、東京私立初等学校協会
協賛 TOSHIBA
出品点数 約330件 ※展示替えがあります。前期=2月18日~3月5日 後期=3月7日~3月26日
観覧料金
企画展観覧券 企画展・常設展
共通観覧券
一般 1,000円(800円) 1,280円(1,020円)
大学・専門学校生 800円(640円) 1,020円(810円)
中学生(都外)・高校生
65歳以上
500円(400円) 640円(510円)
小学生・中学生(都内) 500円(400円) なし

 

※ ( ) 内は20名以上の団体料金。

 

※次の場合は観覧料が無料です。未就学児童。身体障害者・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。

 

※小学生と都内在住・在学の中学生は、常設展観覧料は無料なので、共通観覧券はありません。

展示構成

序章

教育爆発の時代

 

第1章

寺子屋に学ぶ

 

第2章

学びを楽しむ文化

 

第3章

学歴社会への胎動

 

終章

学びの近代化

主な展示資料

高尾山開帳川柳点奉額図

高尾山開帳川柳点奉額図
歌川国明/画
文久元年(1861)
江戸東京博物館蔵 展示期間:通期
俳句や川柳を額にかいて、寺社仏閣に奉納するのが流行った。
こうした額は庶民の作詩熱を物語る。

寺子屋遊び(いたずら)

寺子屋遊び(いたずら)
歌川広重/画
公文教育研究会蔵
展示期間:2月18日~3月5日

 

諸芸稽古(部分)

諸芸稽古(部分)
歌川広重/画
公文教育研究会蔵
展示期間:2月18日~3月5日

 

精光堂看板

精光堂看板
唐澤博物館蔵
展示期間:通期

草双紙

草双紙
渓斎英泉/画
天保期(1830~43)
公文教育研究会蔵
展示期間:2月18日~3月5日
絵本を欲しがる子ども。
こうした子どもが成人して
書籍の購買層となったのであろう。

 

二宮金次郎胸像

二宮金次郎胸像
唐澤博物館蔵
展示期間:通期
近代以降も勤勉と勤労の価値観を象徴する人として顕彰され、神格化までされた。

関連事業

えどはくカルチャー 企画展「江戸の教育」展 関連講座

教育史や生活文化史などの著名な先生方をはじめ、新進気鋭の研究者を講師としてお招きして、各回とも魅力的なお話をしていただきます。

日 程 2月18日(土)~3月19日(日)全13回
会 場 江戸東京博物館 1階会議室および大ホール
申込み方法 各回ごとのお申込みも可能です。
詳細はこちら⇒ 2006えどはくカルチャー <終了しました>

 

ボランティアによるみどころ解説ツアー

期間 会期中毎日開催
開始時間 (1) 11:00~ (2)14:30~
所要時間 40分
集合場所 企画展入口付近 <終了しました>

 

ふれあい体験教室「和算で遊ぼう!」

和算は知恵の宝庫。ゲーム感覚で問題を解きながら、楽しく解説します。

日 時 3月4日(土)、11日(土)、18日(土)、25日(土)
開始時間 (1) 13:00~14:00 (2) 15:00~16:00
会 場 1階学習室
定 員 各回20名(当日先着順)
対 象 小3~中学生
参加費 無料 <終了しました>

 

からくりの実演

文字書き人形 田中久重制作  東野進氏蔵

文字書き人形 田中久重制作
東野進氏蔵

*文字書き人形の実演は会期中の土・日曜日のみとなります(ただし3月25日のみ別のからくり実演になります)。

 

【からくり実演のご案内】

東京都江戸東京博物館では、「江戸の学び-教育爆発の時代-展」の開催に併せて、からくりの実演を行ないます。
寺子屋が広く普及し、庶民の読み書き能力は世界最高水準であったといわれる日本において、世界最高水準のモノ作り技術を駆使して作られたからくり。
展覧会の会期中、毎日実演を行ないます。ぜひ皆さんでお越しください。

 

期間 会期中毎日 <終了しました>
からくり実演時間 ①10:50~②13:50~ ③15:50~
会場 江戸東京博物館1階映像ホール
料金 「江戸の学び展」の観覧券が必要です。

 

講演会「和算にまなぶ」

日時 3月19日(日) <終了しました>
開始時間 10:00~15:10
会場 1階会議室
内容 (1)「第8回 算額をつくろうコンクール」表彰式
(2) 講演会

桜井進(sakurAi Science Factory) 「日本の生んだ天才数学者 関孝和」
小寺裕(東大寺学園専任講師) 「和算を世界文化遺産に!」
竹之内脩(大阪大学名誉教授) 「関孝和・建部賢弘についてもっとよく知ろう!」
定員 150名(当日先着順)
参加費 500円(資料代・高校生以下は無料)