読み上げる 主な展示品 寛永期(1624~44)に300町ほどであった江戸の町は、18世紀中頃には1600町余となりました。これらの町々を支配したのは町奉行と配下の与力・同心でしたが、江戸の町にはほかに3名の町年寄と250名前後の名主が存在し、町の仕組みを支えました。本展示では、当館が所蔵する4家の名主の資料を手がかりに、名主の役割や性格をさまざまな側面から考えます。 主な展示品 「類聚撰要」(全51冊)1831年(天保2年)12月/序、1845年(弘化2年)12月/写 (雉子町名主の斎藤月岑が祖父・父・月岑の親子3代で編纂した記録) 「蹴鞠御門弟装束着用免状」 1774年(安永3年)12月26日(大伝馬町名主の馬込勘解由に 蹴鞠装束の着用を許可した免状) 「万さい工之覚帳」1677年(延宝5年)正月(檜物町名主の星野又右衛門が大工棟梁であった頃の記録) 「浅草福富町名主永野又次郎宛文人書簡貼交巻子」江戸後期(写真は画家の酒井抱一が名主の永野又次郎に宛てた書簡)