2015/06/08
徳川家が江戸鎮護のために不動尊を五箇所に置いたのがはじめで、庶民の信仰を集めたといいます。五色不動の現在の安置場所は、「目黒不動」が目黒区下目黒3丁目の滝泉(リュウセン)寺、「目白不動」が豊島区高田2丁目の金乗(コンジョウ)院、「目赤不動」が文京区本駒込1丁目の南谷(ナンコク)寺、「目青不動」が世田谷区太子堂4丁目の教学院、「目黄不動」は二説あって台東区三ノ輪2丁目の永久寺あるいは江戸川区平井1丁目の最勝寺のそれとされています。 五色の由来は、文字どおり目の色からとも、後背の炎に映ずる本体の色づけからともいいます。目黒不動・目白不動が地名・駅名などのもととなっていることは、言うまでもないでしょう。
(参考資料)
『江戸学事典』(弘文堂 1984年 2136/289/84)
『東京史跡ガイド目黒区史跡散歩』・『東京史跡ガイド豊島区史跡散歩』・『東京史跡ガイド文京区史跡散歩』・『東京史跡ガイド世田谷区史跡散歩』・『東京史跡ガイド台東区史跡散歩』・『東京史跡ガイド江戸川区史跡散歩』(学生社 1977~1979年 2913/659/1~23)
『ぶらり江戸めぐり 古地図と最新地図で歩く』(毎日新聞社 2010年 2913/1146/0010) (p.68 地図あり。)
『図説歴史で読み解く東京の地理』(正井泰夫監修 青春出版社 2003年 2913/1034/003) (p.53 目黄不動は元々複数あったとしている。)
『お稲荷様って、神様?仏様? 稲荷・地蔵・観音・不動/江戸東京の信心と神仏』(支倉清,伊藤時彦著 杉野仁孝写真 築地書館 2010年 3870/171/0010) (p.155-180 由来と謎について。)
(備考)
目黒不動 http://park6.wakwak.com/~megurofudou/ (最終アクセス日:2015/5/7)
目黒不動(目黒区HP) https://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/shokai_rekishi/konnamachi/michi/rekishi/tobu/megurofudo.html (最終アクセス日:2015/5/7)
目赤不動(文京区HP) http://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/spot/jisha/nankokuji.html (最終アクセス日:2015/5/7)
目黄不動(江戸川区HP) https://www.city.edogawa.tokyo.jp/edogawa100/edogawarashisa/rekishi/013.html (最終アクセス日:2015/5/7)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013897