2020年08月25日(火)〜11月23日(月)
2020年08月25日(火)〜11月23日(月)
近年、東京の各地で再開発が進み、都市の景観が大きく変わりつつありますが、これまでも東京の街は度々変貌を遂げてきました。
明治から大正にかけて、近代的な街並みが徐々に形成されつつあるなか、1923年(大正12)に起きた関東大震災は、東京に甚大な被害をもたらしました。しかし大規模な復興事業により生まれ変わった東京は「大東京」と称されます。
当時の人々にとって、「大東京」とは具体的にどのようなイメージだったのでしょうか。本展では、当館が所蔵する版画や絵葉書、写真などの中から、明治、大正、昭和へと、時代とともに発展する東京の姿を紹介します。
また、新たな時代の波は、そこに集う人々の装いやライフスタイルにも大きな変化をもたらしました。特に1930年代は、洋装に身を包み銀座の街を闊歩するモダンガールに象徴されるように、女性たちがより華やかに、モダンな都市生活を謳歌するようになります。当時流行したファッションやアール・デコ様式の調度品など、人々の生活を彩った品々を展示します。
会期 |
2020年8月25日(火)~11月23日(月・祝) 展示替え①9月28日(月)、②10月26日(月) |
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会場 | 東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室 | ||||||||||
開館時間 |
午前9時30分~午後5時30分 ※入館は閉館の30分前まで。 |
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休館日 | 月曜日(ただし、8月31日、9月14日・21日、11月23日は開館) | ||||||||||
主催 | 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館 | ||||||||||
観覧料金 | 企画展は常設展観覧料でご覧になれます。
*( )内は20人以上の団体料金。消費税込。
*中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するものをご提示ください。
*次の場合は常設展観覧料が無料です。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。
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明治時代、欧米諸国との対等な関係を築くため、西洋の制度や文化が積極的に取り入れられました。東京では西洋の様式を取り入れた大規模な建築や街並みが誕生し、文明開化の象徴として人々の注目を集めました。また、上流階級の女性たちの華やかなドレス姿は、錦絵の新たな主題として頻繁に取り上げられました。
当時の人々の目に新鮮に映った、明治の東京の様子を紹介します。
東京名所之内銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図 歌川広重(3代)/画 1882年(明治15) (展示期間:8月25日~9月27日) |
ドレス 明治時代 (展示期間:8月25日~9月27日) |
鬘附束髪図会 楊州周延/画 1887年(明治20) (展示期間:9月29日~10月25日) |
明治末から大正にかけて、西洋文化は庶民の生活の中にも徐々に取り入れられていきました。
それまでの呉服店は百貨店となり、鮮やかな広告は人々の目を惹きつけました。都市には劇場やカフェなど新しい娯楽の場が誕生し、丸の内はオフィス街として発展しました。都市の新しい姿は、帝都東京の新名所として絵葉書で盛んに紹介されました。
本章では、大衆の間で親しまれた品々を紹介します。
氷鉢 明治後期~大正期 |
真鍮薔薇花簪 明治~大正期 |
絵葉書「日本橋ヨリ三越呉服店ヲ望ム」 大正~昭和初期 |
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三越呉服店ポスター 杉浦非水/画 1915年(大正4) |
1923年(大正12)年9月1日に発生した関東大震災で、東京の街は甚大な被害を受けました。しかし、大規模な復興事業により新たな建築や公園、道路、橋などの建設が進められ、近代的な都市へと生まれ変わりました。
さらに鉄道の発達や郊外の開発も進められ、この頃から「大東京」と称されるようになります。
版画や絵葉書、写真などに写し取られた「大東京」の姿を紹介します。
大東京十二景の内 五月 夜の銀座(京橋区) 藤森静雄/画 1933年(昭和8) (展示期間:8月25日~9月27日) |
昭和大東京百図絵版画完制判 第四十七景 汽船発着所の橋の景 小泉癸巳男/画 1934年(昭和9) (展示期間:9月29日~10月25日) |
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昭和大東京百図絵版画 第百景 兜町・取引所街 小泉癸巳男/画 1937年(昭和12) (展示期間:10月27日~11月23日) |
大正時代から女性の社会進出が徐々に進み、震災以降、社会で活躍する女性たちの姿が注目されるようになりました。1930年代に入ると、洋装に身を包んだ「モダンガール」と呼ばれる女性たちは、決して珍しい存在ではなくなりました。人々は自由におしゃれを楽しみ、カフェやダンスホールなど、モダンな都市生活を謳歌するようになりました。
また、当時ヨーロッパで流行したアール・デコ様式が日本でも流行し、着物の柄や様々な調度品、広告などに幅広く取り入れられました。
震災を乗り越え、賑わいを取り戻した東京。そこに集う人々に焦点を当てます。
ワンピース 松屋/製 昭和10年代 |
銀座五十年 散歩 師岡宏次/撮影 1935年(昭和10) |
電気ストーブ 芝浦製作所/製 昭和前期 |
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婦女四題 秋 山川秀峰/画 1927年(昭和2) (展示期間:10月27日~11月23日) |
手回し式蓄音機でレコードを聴きながら、関東大震災から復興を遂げた東京の姿を、流行歌や歴史的音源とともにたどります。
【日 時】11月7日(土) 14:30~16:00(開場14:00)
【会 場】江戸東京博物館 1階 小ホール
【講 師】毛利眞人氏(音楽評論家・レコード史研究家)
【定 員】60名(座席を半分以下に制限)
【参加費】無料(ただし当日の常設展観覧券が必要です)
【参加方法】当日受付 ※整理券配布
当日13:00より1階小ホール前で整理券を配布します。
常設展観覧券を人数分ご提示ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容が変更または中止となる場合があります。
最新の情報をご確認の上お越しください。
【新型コロナウイルス感染拡大防止について】
・入館時に検温を行います。37.5℃以上の発熱があると認められた際には、ご入館をご遠慮いただきます。
・咳・咽頭痛などの症状がある方についても、ご参加をお控えください。
・マスクの常時着用、咳エチケット、手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・着席は会場内の指示に従い、前後・左右の間隔を空けてください。最前列はご利用いただけません。
・会場内の会話はなるべくお控えください。
・講演中も扉を開放し換気を行います。
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