
2021/02/18展覧会・常設展
2月展示替情報 東京ゾーン
常設展示室(5階)で展示替を行い、2月9日(火)から新たに資料を展示しています。
おすすめの資料を紹介します。
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① 同潤会江戸川アパートメント表札 Nameplate, Dōjunkai Edogawa Apartments 展示コーナー:T5 関東大震災 大震火災コーナー 展示期間:2021年(令和3)2月9日(火)~5月9日(日) 1934年(昭和9)竣工
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同潤会は、関東大震災の義捐金をもとに設立された財団法人で、震災後の東京・横浜において不足した住宅の供給を担いました。とくに、1925年(大正14)より開始された都市中間層向けアパートメントの建設がよく知られています。 同潤会アパートメント事業の最後、1934年(昭和9)に竣工した江戸川アパートメントは牛込区新小川町(現・新宿区)に建設されました。全館蒸気暖房、ラジオ・水道・ガス・電気・浄化槽完備、共同浴場・理髪店・社交室など付帯施設も充実し、モダンで豪華な作りが話題を呼びました。 |
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② 高橋是清木像 Wooden statue of Korekiyo Takahashi 展示コーナー:T6 モダン東京 戦争への道コーナー 展示期間:2021年(令和3)2月9日(火)~4月11日(日) 1914年(大正3) 米原雲海/作 |
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1936年(昭和11)2月26日未明、陸軍の皇道派とよばれた青年将校が1400人あまりの兵を出動させ、高橋是清蔵相らを殺害し、国会議事堂や陸軍省を占拠しました。 二・二六事件と呼ばれるこの事件の後、赤坂の高橋是清邸は、本人の遺志により寄贈され、公園及び高橋是清翁記念館として整備されました。この木像は同館に収蔵されていたものです。1911年(明治44)、高橋是清の日本銀行総裁就任を記念して、前職(横浜正金銀行頭取)の部下たち501名が資金を出し合って、人気の彫刻家、米原雲海に制作を依頼し、本人に贈ったものです。 このほかにも、高橋是清の遺品や二・二六事件に関する資料を展示しています。 |
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③ すみだ川 The people who jump into the Sumida river from the fire by air raid 展示コーナー:T7 空襲と歴史 東京大空襲コーナー 展示期間:2021年(令和3)2月9日(火)~3月7日(日) 1945年(昭和20)3月 鶴丸昭彦/作 |
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1945年(昭和20)3月10日の米軍による大空襲は東京の下町地域を来襲しました。避難する人々でごった返す橋の上は渋滞が起こりやすく、焼夷弾による火災が容赦なく押し寄せ、火災の猛威に耐えかねた人々は隅田川に次々と飛び込みました。ここに描かれているのは、厩橋付近の様子です。 作者の鶴丸昭彦(1906-1984)は、労農芸術家連盟・前衛芸術家連盟に所属する画家であると同時に、ナップ(全日本無産者芸術団体協議会)結成に参加するなど、社会運動にもたずさわり、空襲直後には被災地へ出かけてスケッチを行いました。 |