
2021/02/04展覧会・常設展
1月展示替情報 江戸ゾーン
常設展示室(5-6階)で展示替を行い、1月26日(火)から新たに資料を展示しています。おすすめの資料を紹介します。
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① 綾杉地獅子牡丹文蒔絵十種香箱 Incense Game Utensil Box with Lions and Peonies on Zigzag Ground 展示コーナー:E1 江戸城と町割り 武家の文化コーナー 展示期間:2021年(令和3)1月26日(火)~3月21日(日) 幸阿弥長重/作 1649年(慶安2)
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初音の調度、菊の白露蒔絵とならぶ三大婚礼調度と評される綾杉地獅子牡丹紋蒔絵の婚礼調度のうちの香箱。徳川家光頃の将軍家と岡山池田家にかかわる婚礼に際して制作されたと考えられます。同意匠の作品は、多くが林原美術館に所蔵され、重要文化財に指定されています。 |
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② 紺綸子地松竹梅鶴模様振袖 Deep-Blue Silk Satin Damask Furisode (Long sleeved kimono) with Pine, Bamboo, Plum and Crane Pattern 展示コーナー:E8 江戸の美 装いとかざりコーナー 展示期間:2021年(令和3)1月26日(火)~2月21日(日) 江戸時代後期(1746-1841)
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松、梅、鶴の吉祥模様が控えめに散りばめられ、裾と袖先には竹が配されています。江戸後期にうまれた「いき」の美意識を反映し、着物の裾や袖先に模様のポイントを置いたデザインです。 |
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③ 当世女風俗通 北国の契情 A modern Beauty of the Yoshiwara 展示コーナー:E8 江戸の美 浮世絵の世界 展示期間:2021年(令和3)1月26日(火)~2月21日(日) 1795-1801年(寛政後期) 喜多川歌麿/画 村田屋治郎兵衛/版
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「北国」とは、江戸の北に位置する遊里、新吉原の別称。「契情」は、「傾世」の当字で、絶世の美女を意味しています。 艶めかしさを演出するため、鉛白粉を塗り、お歯黒と眉化粧を施している遊女。寛政期に流行した燈籠鬢は、横に張り出した髪筋一本一本の隙間から光がさすと、燈籠のように見えることから名付けられました。歌麿の絵に多く登場する髪型です。 |