2014.01.02(Thu)〜2014.02.02(Sun)
2014.01.02(Thu)〜2014.02.02(Sun)
街道は、人々や物資、情報が行き交い、さまざまな文化を生み出しました。なかでも江戸時代初期に本格的な整備が行われた東海道は、江戸と京都を結ぶ街道沿いに53の宿場が置かれ、最も重要な交通路となっていきました。 江戸時代後期には、武士や町人、百姓など、さまざまな人々が、老若男女を問わず伊勢参りなどで東海道を旅するようになりました。特に伊勢参りは、江戸時代の人々にとって“一生に一度”のような大きなイベントでした。 こうした旅の流行をうけ、地誌的な関心も高まって、『都名所図絵』や『東海道名所図絵』といった、いわばガイドブックの役目を果たした名所図絵等が版行されていきます。また、弥次さん喜多さんの珍道中でお馴染みの『東海道中膝栗毛』は、享和2年(1802)に刊行が始まり、東海道ブームの火つけ役となりました。東海道を描いた浮世絵版画も次々出版され、なかでも歌川広重の保永堂版「東海道五拾三次」は大ベストセラーに。今日の私たちも、東海道の絵といえば、真っ先にこのシリーズが目に浮かぶほどです。 保永堂版「東海道五拾三次」は、宿場の風景に自然景観や町並、旅人の様子、そこで生活する人々、名所や名物などを織りまぜるとともに、雨や雪などの天候や季節、朝夕の時の移ろいをもとらえ、叙情豊かに表現しています。それゆえに、この絵は、観る者を楽しく、時には緊張感を持って一緒に旅をした気分にいざないます。 江戸東京博物館では昨年、開館20周年を記念し、このシリーズの展覧を行い、大好評を博しました。2014年の幕開け、皆様の熱いご要望にお応えし再び公開します。今回は、保永堂版 里塚など街道情報満載の「東海道絵図」や当時の旅道具、伊勢参りに関する資料などもあわせて展示。さまざまな角度から江戸時代の旅の様子をお伝えします。 加えて、世界文化遺産に登録された富士山が、東海道の各所においてどのような姿で表されたかを紹介することで、お正月らしい華やかさも演出しております!特に、当館初公開となる、広重が10才の時に描いたと伝わる富士を背景とした「三保松原図」は、素朴で微笑ましく、必見です。 本展をより多くのお客様にお楽しみいただくため、2014年1月2日(木)、3日(金)は、常設展観覧料が無料となっております。江戸の風情を味わいに、是非当館にお越しください!
会期 | 2014年1月2日(木)~2月2日(日) | ||||||||||
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場所 |
江戸東京博物館 5階常設展示室・第2企画展示室
・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分 |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時30分 (土曜日は午後7時30分まで) ※入館は閉館の30分前まで |
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休館日 | 月曜日(ただし、1月13日、20日は開館) | ||||||||||
主催 | 東京都、東京都江戸東京博物館 | ||||||||||
観覧料金 | 常設展観覧料でご覧になれます。
※1月2日(木)、3日(金)は常設展観覧料が無料。
※本展は常設展観覧料でご覧になれます。
※( )内は20人以上の団体料金。消費税込。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料(年齢を証明でき るものを持参ください)
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ち の方と、その付き添いの方(2名まで)は、常設展観覧料が無料です。 |
歌川広重は、二十種を超す東海道シリーズの浮世絵を描きました。なかでも最初に手がけ た保永堂版「東海道五拾三次」(1833年(天保4)~1836年(天保7)頃版行)は、好評を博し、 名所絵師としての地位を築いた出世作です。はじめは竹内孫八の保永堂と鶴屋喜右衛門の 仙鶴堂の共同で出版、途中から保永堂単独で版行しました。東海道の53駅に出発地・江戸 日本橋、終点・京都 三条大橋を加えた55図で構成しています。それぞれの宿場風景を旅人やそこに暮らす 人々のほか、雨や雪などの気象や朝・夕の時刻の移ろいをも織りまぜ、叙情豊かに描いてい ます。
本展では、保永堂版「東海道五拾三次」全55枚のうち51枚を展示します(全55点中4点の 日本橋、箱根、蒲原、庄野は、1 階展示室で開催する特別展「大浮世絵展」会場で展示)。
《東海道五拾三次之内 戸塚 元町別道》 宿の女性が出迎える中、到着して菅笠(すげがさ)を脱ごうとする旅人や馬から勢いよく飛び降りる人を瞬間的に捉えている。 |
《東海道五拾三次之内 原 朝之冨士》 東海道で最も富士山が大きく見える場所 であることから、山頂を画面の枠外へは み出してダイナミックに描き、高さを強 調している。 |
《東海道五拾三次之内 吉原 左冨士》 海沿いを西に向かう東海道で富士山 は右手に望むが、吉原宿の手前では 左側に見える。馬上の子供達が顔を 左に向けて眺めている。 |
《東海道五拾三次之内 由井 薩埵峠》 画面左にそびえ立つ薩埵峠からは、眼下に駿河湾が広がり、富士や伊豆半島、三保の松原を一望し、東海道一、二を競う景勝地であった。 |
歌川広重(1797~1858)は、定火消同心の安藤源右衛門の子として火消屋敷に生まれ、数え13歳で広重が同心を継いだといわれます。しかし、幼少期から絵を描くことが好きだった広重は15歳のころ、歌川豊広の門下に入ります。やがて、同心を辞し、絵師に専念することになりますが、本展では、広重が10才の時に描いたと伝わる「三保松原図」を初公開します。
《三保松原図》 |
江戸時代には、庶民が自由に旅行することは認められていませんでした。しかし、寺社詣などであればそれが許されたことから、当時の旅の多くは建前上寺社への参拝を目的とするものとなりました。なかでも伊勢神宮への参拝は、「一生に一度の伊勢参り」といわれるほど代表的なもので、多くの旅人が東海道を歩き伊勢へと向かいました。もちろん、旅人達は敬虔に寺社を詣でるだけでなく、道中のさまざまな名所を見たり、各地の名産に舌鼓を打ったりと、レジャーとしての旅を満喫していました。
本展では、旅人達の助けとなった当時のガイドブック「名所図会」や伊勢参りに関する資料などを通じて、江戸時代の旅の様相を多角的に紹介します。
《東海道分間絵図》 江戸日本橋から京都三条大橋までの街道を、およそ1万2千分の1で描いた絵図。 街道筋の街並や一里塚のほか、行き交う旅人の姿なども描かれ、当時の様子を伝えている。 |
《文政13年御蔭参りの刷物》1830年(文政13) 江戸時代、「御蔭参り」と呼ばれる伊勢参りの爆発的流行が、およそ60年に一度の周期で起こった。この資料では、その際の人数や旅道具の値段などを数え上げている。 |
特集展示「東海道五拾三次―江戸の旅事情 お伊勢参りと物見遊山―」の開催に合わせ、江戸と京都を結ぶ街道沿いに置かれた53の宿場町の様子を彷彿とさせる、山駕籠イベントを開催いたします。
歌川広重「東海道五拾三次之内 三島 朝露」 |
山駕籠イメージ |
日時 | 2013年12月14日(土) 午前10時~午後1時 |
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場所 | 京浜急行電鉄本線 青物横丁駅前 |
日時 | 2013年12月15日(日) 午前11時~午後3時 |
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場所 | 日本橋「花の広場」(住所:東京都中央区日本橋1) |
最寄駅 | 日本橋駅(銀座線・浅草線・東西線) |
その他 |
駕籠体験・ギボちゃん出演時間(予定):11時~、12時30分~、14時~(各30分) |
日時 | 2014年1月2日(木)、1月13日(月・祝) 午前11時~正午 |
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場所 | JR両国駅 西口を出て 江戸東京博物館へ向かう歩道 |
日時 | 2014年1月2日(木)、1月13日(月・祝)午後1時~午後3時 |
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場所 | 江戸東京博物館 3F江戸東京ひろば |
※無料のイベントです。
※乗車はお子様優先となります。
※乗車は体重50kgまでとさせていただきます。
※受付は早目に終了することがございます。
特集展示「東海道五拾三次」を鑑賞した後は、巨大パズルや双六に挑戦しよう!
開催期間 | 2014年1月2日(木)~2月2日(日) |
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会場 | 5階常設展示室 第2企画展示室外 |
江戸時代の旅姿を再現した町人たちが、常設展示室をぶらぶらします。時にはお客様と一緒に展示を見ていたり、お客様のリクエストがあれば、一緒に写真におさまったり。そんなリアル町人を是非探してみてください。
開催日 | 2014年1月12日(日)、13日(月・祝) |
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特集展示「東海道五拾三次」みどころ
担当学芸員によるみどころ解説を行います。
常設展示室5階、日本橋下・朝野新聞社前にお集まりください。
日時 | 2014年1月10日・17日・24日(各金曜日) 午後4時から30分程度 |
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