2015/06/08
江戸時代にどのような食べものが渡来したのかを知るために、まず『完本食からみた日本史』(芽ばえ社)の“江戸時代の概観”や、『たべもの日本史総覧』(新人物往来社)の“日本たべもの年表”で調べてみます。 カステラ・ボーロ・金平糖・パンなど菓子類、カボチャ・トウモロコシ・トウガラシ・サツマイモなど野菜(蔬菜・青物)類、天ぷらのような揚げ料理、ヒリョウズ、卓袱料理料理、ブドー酒、牛乳などが中国や西欧から伝わったとあります。 それら個々については、渡来したものや事柄を調べるのに便利な『舶来事物起源事典』(名著普及会)や、全15巻からなり日本史を調べる上では欠かせない『国史大辞典』(吉川弘文館)などで調べてみましょう。 辞典類で調べる鉄則は、まず「索引」から引くことです。例えば“ヒリョウズ”を『国史大辞典』でそのまま本文から引いても、大項目として存在しません。しかし「索引」から入ると、“揚物”と“南蛮風俗”にリンクし、そこから“ヒリョウズ(飛龍頭)”に関連した情報が得られることがわかります。 語源も調べたいなら『たべもの語源辞典』を使ってみましょう。
(備考)
江戸料理百選(2001社) http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/ (2014/3/31確認)
味の素食の文化センター http://www.syokubunka.or.jp/ (2014/3/31確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000020710