- 開催終了
- 館外展示
国際交流展「隅田川-江戸時代の都市風景」(ソウル歴史博物館開催)
- 会期
- 2022年9月7日(水)-2022年10月23日(日)
- 会場
- 館外
東京都江戸東京博物館とソウル歴史博物館は、2002年から日中韓博物館国際シンポジウムを通して交流を深めるとともに、互いの収蔵資料を両館の学芸員が共同で調査・研究し、その成果を反映した交換展も実施しています。2019年秋には、当館企画展示室にて「18世紀ソウルの日常-ユマンジュ日記の世界」展を開催しました。青年ユマンジュ(1755~1788)の繊細で誠実な眼を通した同展は、18世紀の都市ソウルの人々の暮らしぶりがうかがえ、これまでにない日韓交流展として多くの観覧者に好評を博しました。
このたび、当館休館中の事業の一つとして、相互交流の成果でもある「隅田川-江戸時代の都市風景」展をソウル歴史博物館で開催いたします。
本展では、隅田川流域における江戸時代の生活と文化を当館収蔵品の中から紹介します。江戸の人々にとって輸送の大動脈であると同時に、江戸の旧跡、寺社、行楽地を数多く抱えた川として深く愛され、親しまれてきた隅田川について、隅田川のゆかりの絵画や歴史資料をもとに、江戸の人々の生活と文化を韓国で初めて紹介する展示です。
開催概要
- 会期
- 2022年9月7日(水)-2022年10月23日(日)
- 会場
- 韓国・ソウル歴史博物館 1階 A展示室
- 休館日
- 毎週月曜日
- 主催
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、ソウル歴史博物館
- 観覧料
-
無料
- 公式ホームーページ
展示構成
プロローグ 都市「江戸」の誕生
「江戸」は現在の東京の旧称で、1603年(慶長8)から1868年(慶応4)に至るまで幕府が置かれていた都市です。幕府最高の権力者になった初代将軍徳川家康(1543~1616)は、広大な後背地と水運の便を活用し、徳川家の城下町から幕府の所在地、すなわち政権の拠点都市として「江戸」の建設を進めていきました。1635年(寛永12)に「参勤交代」が始まると、新たに大名とその家族のための武家屋敷が建設される等、将軍の居場所に相応しい、「総城下町・江戸」が形成されました。
第1章 江戸の華、隅田川
隅田川は、東京都の東部を流れ、東京湾に注ぐ川として、江戸時代には、千住大橋より下流を「隅田川」と呼び、浅草付近では「浅草川」や「宮戸川」、両国付近では「両国川」、そして下流では「大川」など、場所によってさまざまな呼び名で親しまれてきました。このように、江戸市中を流れる最も大きな川であった隅田川は、江戸の人々にとって輸送の大動脈であると同時に、江戸の名所として、あるいは河岸域に江戸の名所を数多く抱えた川として深く愛されてきました。
本章では、都市江戸の象徴の一つであった隅田川流域が発展していく様子と、隅田川に関わる3つの物語について紹介します。
第2章 隅田川を眺める
高い建物などなかった江戸時代、橋の上や舟から見晴らすと、遠景には富士山と筑波山を望み、近景には川岸の有名な社寺の建造物を眺めることができました。広々とした空間の隅田川を描いた絵画は、美しさだけではなく生活とより密接な名所が散見されるところもみどころといえるでしょう。
本章では隅田川の光景がどのような切り口で描かれているのか、3つの視点に分けて紹介します。
第3章 隅田川の風物詩
江戸の人々は、四季の移り変わりに心を寄せ、春の花見、夏の涼み船、秋の月見、紅葉狩り、冬の雪見といった行楽や、寺社の祭礼、雛祭り、七夕などの年中行事に親しんでいました。隅田川周辺の名所にも、季節感あふれる作例が見られます。
本章ではさまざまな季節を盛り込んだ隅田川の名所を描いた絵画を紹介します。
エピローグ 都市東京の隅田川―江戸から東京へ
江戸幕府が終焉を迎え、時代が明治に変わると、隅田川にも大きな変化が訪れました。
そして、1923年(大正12)の関東大震災とその後の近代都市復興計画によって、隅田川には復興橋と呼ばれる橋が次々と架けられ、さらに、隅田川の景観そのものが大きく変わっていきました。現在もなお隅田川に架かる復興橋のモダンな美しい姿は、東京風景を語る上で欠くことのできない存在となっています。

















