- 開催終了
- 特別展
五百羅漢-増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信
- 会期
- 2011年4月29日(金・祝)-2011年7月3日(日)
- 会場
- 1階特別展示室
増上寺秘蔵の大作「五百羅漢図」(各172×85cm)全100幅を一挙初公開!
徳川将軍家の菩提寺として知られる港区・増上寺に秘蔵される「五百羅漢図」全 100 幅。幕末の江戸に生きた絵師・狩野一信(1816~63)が10 年の歳月をかけて描いた入魂の大作です。 明治初期の 廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)や第二次世界大戦中の空襲などの苦難を乗り越え、大切に守られてきた秘蔵の仏画 100 幅を、寺外ではじめて一挙公開します。 ・成田山新勝寺が所蔵する超大作「釈迦文殊普賢四天王十大弟子図」(427×543cm)、「十六羅漢図」を特別出品 ・東京国立博物館所蔵「五百羅漢図」(縮小版の模写)を増上寺本と並べ、比較展示 ・港区内の寺院(大信寺、大松寺)に所蔵される下絵類を展示し、制作過程を検証
開催概要
- 会期
- 2011年4月29日(金・祝)-2011年7月3日(日)
- 会場
- 1階特別展示室
- 開館時間
- 9:30-17:30
(土曜日の夜間開館は行いません。)
※入館は17:00まで。 - 休館日
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毎週月曜日(5月2日、16日は開館)
※7月以降の休館日、臨時開館日については決まり次第お知らせします。 - 主催
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、大本山 増上寺、日本経済新聞社
- お問合せ
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TEL:03-3626-9974(代表)
午前9時~午後5時30分 受付(休館日を除く) - 監修
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山下裕二(明治学院大学教授)
- 企画協力
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浅野研究所
- 協賛
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カラーキネティクス・ジャパン、三菱レイヨン、リリカラ
- 観覧料金(税込)
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※横にスクロールできます。
特別展専用観覧券 常設・特別展共通観覧券 特別展前売券 一般 1,300円(1,040円) 1,520円(1,210円) 1,100円 大学生・専門学校生 1,040円(830円) 1,210円(960円) 840円 中学生(都外)
高校生・65歳以上650円(520円) 760円(600円) 450円 小学生・中学生(都内) 650円(520円) なし 450円 前売ペア(一般)券 なし なし 1,800円 - ( )内は20 名様以上の団体料金。
- 共通券は江戸東京博物館のみで販売。
- 前売券は4月28日まで販売。
- 以下の方は無料で観覧できます。
未就学児童。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。 - 小学生と都内に在住・在学の中学生は、常設展観覧料が無料のため共通券はありません。
- 江戸東京博物館では前売ペア券のお取扱いはありません。
- すでにご購入済の前売券は新しい会期でご利用いただけます。
- 企画展「芝 増上寺~秀忠とお江の寺~」展は平成24年春に延期となりました。
【チケット販売所】
江戸東京博物館では4月29日から、オンラインチケットとイープラスでは4月15日18:00から、チケットぴあ( P コード: 764 ‐ 485 )、 ローソンチケット( L コード: 35104 )、CN プレイガイド、 JTB 、セブン‐イレブンほか主要プレイガイドでは4月22日から順次販売を再開します。
展示リスト
展示構成
狩野一信とは?
幕末の江戸に生きた、知られざる絵師・狩野一信(かずのぶ)(1816~63)。
15世紀から19世紀まで約400年続いた狩野派の最後を飾る、異色の存在です。これまで、ごく一部の専門家の間ではきわめて高く評価されてきましたが、一般的にはまだあまり知られていません。
一信は幼くして幕末表絵師・狩野章信に入門しますが、12歳のころは没し、以後ほぼ独学で絵を究め、寺院等の要望にこたえ、増上寺の五百羅漢図100幅をはじめとする入魂の大作を遺しました。狩野派の伝統的手法に加え、当時日本に伝わった洋風の陰影法、遠近法を積極的に取り入れたその画風は、従来の狩野派はもちろん、それまでの日本における絵画表現の常識を突き抜けた、強烈な表現意欲によるものです。一信は独力で磨き上げた技術を駆使し、幕末という不安な時代の空気を濃厚に反映した、新たな宗教観にもとづく絵を遺しました。
五百羅漢とは?
羅漢は釈迦の弟子として、すでにこの世にいない釈迦の残した法を求め、それを悟ったものとして人々に信仰されてきました。五百羅漢という形式の作例は、古くは中国・南宋時代(12世紀)の林庭珪(りんていけい)・周季常(しゅうきじょう)の合作によるもの(大徳寺、ボストン美術館、フリア美術館に分蔵)があります。中国で盛んだった羅漢信仰が日本に伝わり、輸入された中国絵画にならった南北朝時代(14世紀)の吉山明兆(きつざんみんちょう)によるもの(東福寺、根津美術館に分蔵)などが知られています。
そして江戸時代中期以降、各地で様々な五百羅漢の画像や木彫、石像が盛んに制作されるようになります。五百羅漢を訪ねれば、いまは亡き大切な人に対面できるという信仰が一挙に広まりました。また制作に想像を絶する時間と労力が必要なことから、ひたすら打ち込んで造るという功徳に対する願いも反映されて、「羅漢ブーム」ともいえる現象が起こりました。
狩野一信の五百羅漢とは?
羅漢図は十六羅漢図、十八羅漢図、あるいは単体の羅漢や釈迦とともに描かれたものなどが知られていますが、一信はそういった過去の作例を学習しつつ、1幅に5人ずつ、計500人の羅漢を描く空前絶後の100幅を構想しました。それぞれ人の背丈ほどの大きさの画面(高さ約172cm、幅約85cm)いっぱいに、羅漢たちの修行や日常の姿、衆生を救済する様子が、その弟子、供養者とともに、さまざまな場面のなかに極彩色で描かれています。
一信は約10年の歳月を五百羅漢図の制作に費やし、その間、他の作品をほとんど描いてないと推測されますが、残念ながら、96幅まで描き終えた数え年48歳で病没し、残り4幅は妻・妙安(みょうあん)、弟子・一純(かずよし)らが補って完成させ、文久3年(1863)に増上寺に奉納されました。
五百羅漢図構成
- 第1~10幅 羅漢の日常の暮らしぶりを表す場面
- 第11~20幅 自ら懺悔し、出家者や異教徒を教化する場面
- 第21~40幅 生前の罪により巡る地獄など六道から救済する場面
- 第41~50幅 12の衣食住に関する欲を取り除く修行の場面
- 第51~60幅 神通力を発揮する場面
- 第61~70幅 禽獣たちを手なづける場面
- 第71~74幅 竜宮に招かれ、供養を受ける場面
- 第75~80幅 仏像や舎利を洗い、寺院を建立する場面
- 第81~90幅 さまざまな天災、人災からの救済を表す場面
- 第91~100幅 須弥山のまわりにある4つの大陸を巡る場面
五百羅漢図出品作品
第21幅 六道 地獄
生前に犯した罪によって熱地獄へ落ち、煮えたぎる釜の中で 苦しむ人々。そこへ羅漢たちが現れ、錫杖(しゃくじょう)で 罪人を救おうとする。
第22幅 六道 地獄
緻密な彩色で描かれた見得を切る羅漢たち。ザーッと水墨で表される風。その対比が鮮やか。龍が吐き出す地獄の炎を、風で消し飛ばそうとしている。
第23幅 六道 地獄
氷の池で苦しむ人々を救済すべく、宝珠から放たれる羅漢ビーム。従者は如意棒を伸ばし、這い上がろうとする人たちは縋ろうとするが、なかなか叶わない。
第24幅 六道 地獄
針山の痛さに苦しむ罪人たちが、羅漢が垂らす縄にすがる。 それを阻止しようとする番人めがけて輪宝が投げつけられる。
第49幅 十二頭陀 間樹下
(じゅうにずだ ちょうげんじゅげ)
「頭蛇」とは衣食住に対する欲をはらいのけようとする修行。墓地で瞑想する羅漢たち。月光がつくり出す陰影は、一信ならではの独創的な表現。
第50幅 十二頭陀 露地常坐
(じゅうにずだ ろじじょうざ)
マングローブのように根を伸ばしたエキゾティックな樹木の下、「露地」すなわち野外で修行する羅漢たち。鈍く輝く満月が、いっそう不気味さを助長している。
第51幅 神通(じんつう)
羅漢たちは超人的な神通力を発揮する。干あがった川に向けて頭から水を噴き出す。岩に錫杖(しゃくじょう)を突き立てて滝のように水を出す羅漢も。瀕死の魚たちが息を吹き返す。
第52幅 神通(じんつう)
羅漢が持つ水差しからとぎれることなく湧き出る水。上部には岩で座禅する羅漢の顔から不動明王が現れる場面が描かれる。
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