2016年7月より館長となりました。 当館との関わりは長く、開設準備の段階で最若手として、本館の近代の展示と分館たてもの園の収蔵を担当しました。その時は、初代館長児玉幸多先生を遠くに見るだけでしたが、後に二代目館長に就任した小木新造先生と三代目の竹内誠先生からは直接の指導を受けました。 その後、江戸東京博物館運営委員など各種委員として館の動きを見てきました。 当館は博物館としては歴史は浅いけれど、それでも紆余曲折は避けられず、館内外の努力と知恵により現在に至ったわけです。もし、竹内先生なかりせばこうはいかなかったと、改めて18年の長きに及ぶ館長としてのご尽力に感謝いたします。 現在、当館は設備をはじめ施設全体の経年劣化が進んできていることから、全面的な設備機器更新等の大規模改修工事を行うために長期休館しています。休館中も職員は博物館を飛び出して国内外で活動を続けています。 2025年度(予定)の再オープンを目指し、首都東京の歴史系博物館として、ますます皆さんに楽しんでいただけるよう準備をしていきますので、よろしくお願いいたします。
東京都江戸東京博物館 館長 藤森照信
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