2011.12.03(Sat)〜2012.01.29(Sun)
2011.12.03(Sat)〜2012.01.29(Sun)
来年(2012年)は辰年です。十二支の動物では龍(竜)をあてます。龍は想像上の生きものとされますが、インドや中国、日本では、雲を起こし雨を呼ぶ強い霊力を持った存在として神格視され、崇められてきました。 この辰年にちなみ、龍をかたどった武具や火事装束、工芸品の他、龍について書かれた江戸時代の典籍、錦絵などを展示し、日本人の龍に対する畏れ、憧れ、親しみなどのイメージの変遷を紹介します。 龍が天に昇るように、新しい年が皆様の活躍の年になることを祈り、本展を開催いたします。
■【同時開催】 企画展「絵で楽しむ忠臣蔵」
会期 | 2011年 12月3日(土)~2012年1月29日(日) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
会場 | 東京都江戸東京博物館 常設展示室5階 第2企画展示室 | ||||||||||
開館時間 | 午前9時30分~午後5時30分 土曜日は午後7時30分まで (入館は閉館の30分前まで) |
||||||||||
休館日 | 12月5・12・19・26・27日、1月23日、年末年始(12月28日~1月1日) | ||||||||||
主催 | 東京都、東京都江戸東京博物館 | ||||||||||
観覧料金 | 常設展観覧料でご覧になれます。
※中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証・運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
※( )内は20人以上の団体料金。いずれも消費税込み。
*次の方は常設展観覧料が無料です。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。(特別展の料金は展覧会ごとに定めます。)
※特別展の会期中は、お得な特別展・常設展共通観覧券もございます。 |
現代において「十二支」といえば、「干支(えと)の動物」を連想しますが、古くは方角や時刻を示し、さらに「十干(じっかん)」と組み合わせて年だけでなく、月・日を表すのにも用いられました。
そもそも「十干」「十二支」の数え方は中国で発生し、日本でなじみの十二種の動物も、中国で考えられた禽獣名に対応しています。しかし、日本では、「丙午」「辛酉」の年や「甲子」「庚申」の日のように、迷信と結びついて特別な意味づけがされたり、江戸の「辰巳」=深川のように、方角と地名とが結びついて常用されたりと、独自の慣習や認識も生まれました。
龍は、中国では「鱗虫(りんちゅう)の長」とされ、日本でも蛇や魚に近い種として考えられていました。また、西洋のドラゴンが悪魔のイメージをともなうのに対し、東洋の龍は、空中を飛行し、雨や稲妻を自在に起こす霊力を持った存在として崇拝され、神や高貴な者の象徴ともされました。
龍をモチーフにした武具や火事装束には、緊迫した場面で龍の力にあやかりたい、と願う人々の思いが込められています。
特別な場面で使われるものにだけでなく、日常使いのものにも龍の意匠は用いられました。江戸時代には、たばこ入れや印籠、櫛、(こうがい)など、男女を問わず、様々な装飾品に龍の意匠は使われています。現代でも龍の意匠は人気がありますが、粋でお洒落、そして何より強さを感じさせるところが、魅力となっているのでしょう。
武家火事装束 |
武家火事装束 |
赤羅紗登り龍文刺繍箱迫 |
七福神宝船の図 |
白紺糸威鎧 |
刺子半纒 |
見立十二支 辰 深川八幡富士 |
楽屋十二支 辰 雪姫 |
日時 | 1月13・20 日 各日とも午後4時から 30~40 分 ※申込不要 |
---|---|
場所 | 常設展示室5階 第2企画展示室 |
「辰」「たつ」の字を書きます。作品は館内に掲示します。 ※申込不要
日時 | 1月2 ・3 日 午前11時 ~午後3時30分 |
---|---|
場所 | 常設展示室5階 体験コーナー ※詳細チラシ(PDF) |