2013.01.02(Wed)〜2013.02.24(Sun)

特别展 1F

尾張徳川家の至宝

尾張徳川家の至宝

尾張徳川家は、徳川家康の九男・義直(1600~1650)を初代とする御三家筆頭の名門大名で、名古屋城を居城とし、江戸時代を通じて徳川将軍家に次ぐ家格を誇っていました。 大名家は家の歴史・格式を示すために数々の道具を備え、それらは大きく表道具と奥道具に分けられていました。表道具とは、大名の禄高や家格に応じて備蓄し ておくべき武具刀剣類と、公的な場で用いられる道具類、奥道具は、藩主やその家族たちがプライベートな場で使った道具類です。 本展では、徳川美術館(愛知県名古屋市)が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類のうち、太刀や鉄砲などの武具類、茶の湯・香・能などの道具類、和歌や絵画・ 楽器など教養に関わる品々など大名家の歴史と格式を示す約230件の名品をご紹介します。国宝「源氏物語絵巻」、国宝「初音の調度」も期間限定で特別公開 いたします。 ※国宝「源氏物語絵巻」の展示は2月11日で終了しました。

開催概要

会期

2013年1月2日(水)~2月24日(日)
会期中、展示替があります。(約60件)。展示期間については都合により変更となる場合があります。

前期展示=1月2日(水)~1月27日(日)
後期展示=1月29 日(火)~ 2月24日(日)

会場

江戸東京博物館 1階展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)
電話番号:03-3626-9974(代表)

・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分

・都営地下鉄大江戸線「両国駅(江戸東京博物館前)」A4出口、徒歩1分
・都バス:錦 27 ・両 28 ・門 33 ・墨 38 系統・
墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん (南部ルート) 」
「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車、徒歩3分

開館時間 午前9時30分~午後5時30分
(土曜日は午後7時30分まで)
*入館は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日(ただし、1月14日・1月21日・2月11日は開館)、2月12日(火)
主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、徳川美術館、東京新聞、TBS
後援 BS-TBS、TBSラジオ
観覧料
観覧料(税込) 特別展専用券 特別展・
常設展共通券
特別展前売券
一般 1,300円(1,040円) 1,520円(1,210円) 1,100円
大学生・専門学校生 1,040円(830円) 1,210円 (960円) 840円
中学生(都外)・
高校生・ 65歳以上
650円(520円) 760円 (600円) 450円
小学生・中学生(都内) 650円(520円) 450円
ペア券
2枚発券。会期中2回
あるいは2人で利用可
2,300円 2,000円
音声ガイド付前売券 1,500円

※中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、 65 歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証・運転免許証など)のご提示をお願いいたします。

 

※( )内は 20 名以上の団体料金。

 

※次の場合は観覧料が無料です。

未就学児童。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方( 2 名まで)。

※小学生と都内に在住・在学の中学生は、常設展観覧料が無料のため、共通券はありません。

 

※前売券は2012年10月1日から2013年1月1日まで販売。1月2日以降は当日料金で販売。

【チケット取扱】

●特別展専用券/特別展前売券/ペア券(当日・前売)/音声ガイド付前売券 ・・・公式ホームページ、イープラス、チケットぴあ( P コード:765―396)、ローソンチケット( L コード:39117)、セブンイレブン(セブンコード:019―555) など主要プレイガイド。 手数料がかかる場合がございます。

 

●特別展専用券/特別展・常設展共通券/特別展前売券・・・江戸東京博物館

展示資料目録

展示構成

第一章 尚武 太刀や鉄砲などの武具
大名はいうまでもなく武力でその支配権を確立した武士であり、軍事戦闘集団の長です。太平続く江戸時代 においても大名はあくまでも武士であり、常に戦闘の準備は怠りなく進められていました。大名家では様々な 「いくさ道具」を準備すると同時に、格式に相応しい武具を取りそろえ、武家の象徴として大切に守り伝えてきました。

 

 

 

徳川家康画像 (東照大権現像)
銀溜白糸威具足

[国宝]太刀 銘 国宗

徳川家康画像
(東照大権現像)
伝狩野探幽筆
江戸時代17世紀
(1/2 ~ 1/27 展示)
 銀溜白糸威具足
徳川義直(尾張家初代)所用
江戸時代17世紀
(全期間展示)

 

[国宝]太刀 銘 国宗
鎌倉時代13世紀
(全期間展示)

 

 

 

第二章 清雅 茶の湯・能・香
武家の政権は武力によって打ち立てられても、それを維持する秩序が必要でした。秩序は武力を背景としながらも、社会を組み立てる上に必要なあらゆる分野に 及び、芸能もまた例外ではありませんでした。茶の湯は武家の故実・礼法として修むべき教養であり、能は徳川幕府の式楽に位置づけられ、公式行事における重 要な演目となり、香は儀礼の贈物と同時に、武家の教養として重視されました。

 

 

 

[重要文化財]藤原定家書状「山門状」 
[重要文化財]藤原定家書状「山門状」 
鎌倉時代13世紀
(1/29~2/24 展示)

古瀬戸肩衝茶入 銘 横田 大名物
古瀬戸肩衝茶入 銘 横田 大名物
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康所用
室町時代15 世紀
(全期間展示)

 

 

 

[重要文化財]古備前水指 銘 青海 大名物
[重要文化財]古備前水指 銘 青海 大名物

室町時代15世紀
(全期間展示)

古銅砧形花生 銘 杵のをれ 
古銅砧形花生 銘 杵のをれ 
豊臣秀吉・徳川家康所用
元- 明時代 14-15世紀
(全期間展示)

 

 

秋の野蒔絵十種香箱
秋の野蒔絵十種香箱
邦姫(尾張家八代宗勝五女)所用
江戸時代18世紀
(1/2~1/27 展示)

[重要文化財]銀香盆飾り
[重要文化財]銀香盆飾り
江戸時代17世紀
(全期間展示)

 

 

 

 

能面 小面
能面 小面
伝是閑吉満作
江戸時代17世紀
(1/29~2/24 展示)

紅・白段金霞枝垂桜に扇文唐織紅・白段金霞枝垂桜に扇文唐織
江戸時代19世紀
(1/2~1/27 展示)

 

 

 

 

 

第三章 教養  琴棋書画
中国では往古より、君子高子は学問に親しみ書斎の生活を楽しむを以て好しとされてきました。我が国でも古代からこの中国の好尚を至上の教養とし、武家社 会においても為政者の必須の徳目として位置づけられました。大名自身をはじめ武家の者は、和歌を詠み絵・楽や文学に親しむのを一つの価値観・人生観とし、 数多くの作品や道具類が大名家に所蔵されました。

 

箏 銘 小町
箏 銘 小町 
伝春姫(尾張家初代義直夫人)所用
室町時代15世紀
(1/2~1/27 展示)

[重要文化財]斎宮女御集
[重要文化財]斎宮女御集
伝源俊頼筆
鎌倉時代13世紀
(全期間展示、頁替あり)

 

 

 

■特別出品 [国宝] 源氏物語絵巻
当時の宮廷で絵画化した、日本美術を代表する現存最古の物語絵巻。研ぎ澄まされた絵画表現、美麗な料紙、優美な書。平安王朝の雅な暮らしぶりを伝える格 調の高い逸品です。尾張徳川家に伝わる15 面の内、「柏木三」と「東屋二」を期間限定で公開します。 ※国宝を展示していない期間は、模写本を展示。

 

 

 

[国宝]源氏物語絵巻 柏木三
[国宝]源氏物語絵巻 柏木三
平安時代12世紀(1/2~1/15 展示)
五十日の祝いに、女三宮の子の薫を抱く、光源氏。

[国宝]源氏物語絵巻 東屋二[国宝]源氏物語絵巻 東屋二
平安時代12世紀(1/29 ~ 2/11 展示)
浮舟の隠家を訪ね、雨の簀子に待つ薫。

 

 

特別出品 [国宝] 初音の調度(はつねのちょうど)
徳川三代将軍家光の長女千代姫が、寛永16 年(1639)9 月に、尾張徳川家二代光友に嫁いだ際に持参した豪華な調度。「源氏物語」の「初音」の帖の「年月を 松にひかれて ふる人に 今日鶯の 初音きかせよ」の 歌意を全体の意匠とし、和歌の文字を絵柄の中に埋め込んでいます。日本蒔絵史上最高傑作といわれています。

 

 

[国宝]初音蒔絵貝桶[国宝]初音蒔絵貝桶
千代姫(尾張家二代光友夫人)所用
江戸時代17世紀(1/2~1/27 展示)

貞節の象徴である合貝を納める桶。
八角形で同形の台が添 い、朱房の紐をかける。
二合一対で、婚礼調度の中では最も 重要な意味を持つ。

[国宝]初音蒔絵鏡台[国宝]初音蒔絵鏡台
千代姫(尾張家二代光友夫人)所用
江戸時代17世紀(1/29~2/24 展示)

方形、二段の引出し付きの台に柱をたて、鏡を掛ける。引出 し内には、鏡巣・油桶・化粧水入・附子箱・白粉入・鬢水 入などの化粧道具を納める。

 

関連事業

■えどはくカルチャー
◇江戸東京博物館 開館20周年記念特別展 「尾張徳川家の至宝」
①尾張徳川家伝来の什宝と管理 ・・ 1月24日(木)
②千年の時空をこえて-国宝・源氏物語絵巻の世界- ・・・ 1月31日(木)

※応募方法や受講料などは えどはくカルチャ-のホームページをご覧ください。

取材の方へ

■プレスリリース、写真のご用命は、「尾張徳川家の至宝展」広報事務局までお願いいたします。
電話:03-3575-9823

公式サイト

■尾張徳川家の至宝展  http://www.tbs.co.jp/owari-tokugawa2013/