2013.04.16(Tue)〜2013.05.26(Sun)
2013.04.16(Tue)〜2013.05.26(Sun)
両国という地域は、浅草と一、二を争うほどの賑わいをみせた江戸有数の盛り場でした。両国橋東西の広小路には、水茶屋、床見世、芝居小屋などが建ち並び、回向院では諸国の寺社による出開帳が頻繁におこなわれました。また、夏になれば、川開きとともに花火が打ち上げられ、夕涼みや船遊びなどの納涼地として多くの人々が訪れました。このほかにも相撲の興行などが回向院境内でおこなわれたりもしました。 本展では、両国という地域が盛り場として発展する姿を概観しつつ、その賑わいの様子のみならず、盛り場・両国の持つさまざまな特色について紹介します。 なお、回向院では「東日本大震災復幸支縁」として、4月27日(土)~5月19日(日)まで信州善光寺の出開帳がおこなわれます。普段公開されていない「出開帳仏」(一光三尊阿弥陀如来)を拝観することができます。こちらもこの展覧会にあわせてご観覧いただければ幸いです。
会期 | 2013年4月16日(火)~5月26日(日) | ||||||||||
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会場 |
江戸東京博物館 常設展示室5階 第2企画展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)
・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分 |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時30分 土曜日は午後7時30分まで (入館は閉館の30分前まで ) |
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休館日 | 4月22日(月)、5月7日(火) | ||||||||||
主催 | 東京都、東京都江戸東京博物館 | ||||||||||
観覧料金 | 常設展観覧料でご覧になれます。
※中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証・運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
※( )内は 20 人以上の団体料金。いずれも消費税込み。
*次の方は常設展観覧料が無料です。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。(特別展の料金は展覧会ごとに定めます。)
※特別展の会期中は、お得な特別展・常設展共通観覧券もございます。 |
盛り場・両国を語る上で、欠かすことの出来ない要素として、回向院の建立と両国橋の架橋の2つがあります。回向院は、明暦3年(1657)の大火による犠牲者を弔うために築かれた「万人塚」を前身とした寺院です。両国橋は大火を逃れて避難した人びとが、浅草御門前にて焼死もしくは溺死した惨事をうけて、寛文元年(1661)に架橋されました(万治2年(1659)説もあり)。両国橋東西の橋詰には火除地として広小路が設けられ、次第に盛り場として発展してゆきます。
両国橋東西の広小路には、髪結床や水茶屋といった床見世のほかに、棒手振りや屋台の露店商などが立ち並びました。広小路が火除地であるため、常設の店舗ではなく仮設営業のみ許可され、様々な諸商人の売り声で賑わいました。軽業や手品、浄瑠璃、講談などの見世物小屋もあって、両国一帯は繁華な地域として発展しました。
この他にも、柳橋や薬研堀などの周辺地域には料亭や菓子屋など江戸で有名な店舗が数多くあり、両国の賑わいを支えていました。
両国橋東詰に位置する回向院では、全国各地の寺院の出開帳がさかんにおこなわれました。開帳の時期ともなると寺社の宝物を目当てに多くの人々が訪れ、より一層の賑わいをみせました。また、回向院は大相撲の興行場所としても賑わいました。
両国は、幕末維新を経て近代以降も盛り場として多くの人々が訪れる地域でした。繁華な場所ということもあって、その時代の最先端ともいうべき事物も多く見受けられました。
江戸から東京へ移りかわるなかでの両国を、風景画を中心に見ていきます。
相州小田原道了宮明治四未ノ二月廿日ヨリ |
土俵軍配意匠煙草盆 |
善光寺如来御開帳之図并両国廣小路賑 |
東都名所両国回向院境内全図 |
嵯峨ノ釈尊開帳ノ図 回向院境内ノ図 |
四季造物趣向種 |
四季造物趣向種 続編 |
両国橋祇園会之図 歌川芳富/画 |
籠細工 五渡亭国貞/画 |
東都両国ばし夏景色 |
大坂下り早竹虎吉 |
大坂下り早竹虎吉 |
大坂下り早竹虎吉 |
担当学芸員によるみどころ解説を行います。
日時 | 5月3日(金)・10日(金)午後4時から30分程度 |
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場所 | 常設展示室5階、日本橋下にお集まりください。 |
「盛り場・両国―江戸庶民の行動文化―」展のみどころ
日時:4月19日(金)午後2時~3時
両国回向院と開帳
日時:5月13日(月)午後2時~3時30分