特集展示

2018年08月28日(火)〜09月24日(月)

玉川上水

 展示趣旨

 2018年9月、「国際水協会(IWA)世界会議・展示会」が、日本で初めて東京で開催されます。研究者や企業が世界100カ国 から集まり、水環境に関する最新の知見と技術を共有する国際会議です。これを機会に、江戸東京博物館では、特集展示「玉川上水」を開催します。
 今日の東京の上下水道の歴史は、江戸時代初期にさかのぼります。江戸の街づくりにとって、水の確保は重要な課題のひとつでした。赤坂溜池の湧き水を利用したり、神田川の水を引き入れ神田上水を整備しますが、江戸の人口増加に伴い、十分な水が確保できなくなります。
 そこで注目されたのが、水量豊富な多摩川です。玉川上水は、多摩川の中流域にあたる羽村を取水口とし、全長43kmの道のりを経由し、四谷大木戸からは、網の目に張り巡らされた地下水路を通って、江戸市中の人々に水を供給しました。着工から竣工まで1年足らずという異例の早さで、1654年(承応3)に完成したと伝えられます。傾斜がほとんどない平坦な地形のなか、長距離にわたって、安定した供給を実現した背景には、当時の高度な開削技術がありました。
 浮世絵や文書、模型、実際に使われていた井戸や水道管などから、人々に潤いをもたらした玉川上水に迫ります。

開催概要

会期

2018年8月28日(火)~9月24日(月・祝)

会場

東京都江戸東京博物館 常設展示室5階 江戸ゾーン「江戸と結ぶ村と島」コーナー
電話番号:03-3626-9974(代表)

 

・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分
・都営地下鉄大江戸線「両国(江戸東京博物館前)駅」A3・A4出口、徒歩1分
・都バス:錦 27 ・両 28 ・門 33 系統、墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」「都営両国(江戸東京博物館前)駅」下車、徒歩3分

開館時間

午前9時30分~午後5時30分 
土曜日は午後7時30分まで

8月31日(金)はサマーナイトミュージアムのため午後9時まで

※入館は閉館の30分前まで

休館日  9月3日(月)
主催 東京都、江戸東京博物館
観覧料金 常設展観覧料でご覧になれます。

観覧料
一般 600円(480円)
大学生・専門学校生 480円(380円)
中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円(240円)
中学生(都内)・小学生以下 無料

 

*(  )内は20人以上の団体料金。消費税込。

 

*中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証・運転免許証など)のご提示をお願いいたします

 

*次の場合は常設展観覧料が無料です。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。入館の際は各種手帳等のご提示をお願いします。

 

*毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。

 

*家族ふれあいの日(9月15日・16日)に観覧の、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)2名の料金が半額となります。保護者が都内在住者であることを証明できるものをお持ちください。

 

*8月31日(金曜日) はサマーナイトミュージアムのため午後9時まで開館いたします。午後5時からは常設展観覧料がサマーナイトミュージアム割引で学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金となります。

主な展示資料

名所江戸百景 玉川堤の花

名所江戸百景 玉川堤の花
歌川広重
江戸東京博物館蔵

神田川・玉川・千川・玉川上水図

神田川・玉川・千川・玉川上水図
江戸東京博物館蔵

 

玉川上水流域模型

玉川上水流域模型
江戸東京博物館蔵

官許 神田玉川水道記念略図

官許 神田玉川水道記念略図
江戸東京博物館蔵

関連事業

ミュージアム・トーク(展覧会の見どころ解説)

 担当学芸員が展覧会の見どころを紹介します。

日時 9月14日・21日(各金曜日) 午後4時~(30分程度)
参加料 無料(常設展観覧料は別途必要)
集合場所 常設展示室5階 日本橋下 にお集まりください。