2017.08.11(Fri)〜2017.09.24(Sun)

기획전 5F

徳川将軍家へようこそ

 

関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康いえやすが、征夷大将軍の宣下を受け、江戸幕府を開いたのは1603年(慶長8)のことです。家康は将軍職を2年で息子の秀忠ひでただそれ以降将軍職は徳川家によって代々世襲されました。

徳川将軍家を中心に幕府と諸藩が統治を行なった江戸時代は、戦いのほとんどない時代です。その260余年の歴史のなかで、漆芸、染織、金工など数々の匠の技は精緻を極め、見立てや遊び心などの多彩な美意識も育まれて、生活様式や文化に大きな影響をもたらしました。

本展では、公益財団法人德川記念財団が所有する德川宗家伝来の資料の中から、歴代将軍ゆかりの品々を展示し、15代にわたる将軍たちと徳川将軍家についてご紹介します。

開催概要

会期 2017年8月11日(金・祝)~9月24日(日)
会場

東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室
電話番号:03-3626-9974(代表)

 

・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分
・都営地下鉄大江戸線「両国駅(江戸東京博物館前)」A4出口、徒歩1分
・都バス:錦 27 ・両 28 ・門 33 系統、墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」「都営両国駅(江戸東京博物館前)」下車、徒歩3分

開館時間

午前9時30分~午後5時30分
土曜日は午後7時30分まで

8月11日・18日・25日(各金曜日)はサマーナイトミュージアムのため午後9時まで開館

※入館は閉館の30分前まで

休館日 8月21日(月)・28日(月)、9月4日(月)
主催 東京都、東京都江戸東京博物館、公益財団法人德川記念財団
観覧料金 常設展観覧料でご覧になれます。

観覧料
一般 600円(480円)
大学生・専門学校生 480円(380円)
中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円(240円)
中学生(都内)・小学生以下 無料

 

*(  )内は20人以上の団体料金。消費税込。

 

 *次の場合は常設展観覧料が無料です。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。

 

*毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。

 

*家族ふれあいの日(8月19日・20日、9月16日・17日)に観覧の、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)2名の料金が半額となります。

 

*8月11日(金)、8月18日(金)、8月25日(金)サマーナイトミュージアムのため午後9時まで開館します。

学生は学生証提示で午後5時30分~午後9時まで常設展観覧料が無料となるなど、各種特典があります。

 

展示構成

 プロローグ 武家の棟梁 ―葵三代―

戦国の乱世を治めた徳川家康いえやすは、慶長8年(1603)に征夷大将軍に任ぜられ、江戸に幕府を開きました。家康は将軍職を息子の秀忠ひでただに譲り、戦国期以来の下剋上の風潮を否定します。 江戸幕府は、元和元年(1615)に大坂夏の陣で豊臣氏を滅ぼし、泰平の礎を築きました。初代家康から3代家光いえみつの時代までの40年間で、幕藩体制の基礎が形成されていったのです。 江戸幕府の支配体制を確立した将軍、家康・秀忠・家光に焦点をあてます。

 

〈主な展示資料〉

東照大権現霊夢像画像

東照大権現霊夢像とうしょうだいごんげんれいむぞう〈狩野探幽筆〉
(德川記念財団蔵)

 

 第1章 将軍のすがた ―徳川の平和―

5代綱吉つなよし以降、幕府の政治は儒教に基づいて、徳を修め、法の整備と教化の充実によって国を治める「文治政治」へと転換しました。8代吉宗よしむねは享保の改革によって、国全体の統治を行うための制度を整え、「幕府中興の祖」と呼ばれました。 江戸は18世紀初頭に百万人を超える世界第一の都市となり、五街道を中心とした街道が整備されました。11代家斉いえなりの治世が始まる頃からは、日本沿岸に異国船の来航が相次ぎ、江戸幕府は諸外国への対応に迫られることとなります。德川宗家伝来の資料を通して、将軍の人となりや役割について考察します。

 

〈主な展示資料〉

銀細工 献兎賜盃画像

銀細工 献兎賜盃ぎんざいく けんとしはい
(德川記念財団蔵)

 

 第2章 大奥のみやび ―篤姫と和宮―

江戸城本丸御殿には儀式、謁見の場である「おもて」と将軍が日常執務を行う「おく」とがあります。大奥はその「奥」の最奥に位置し、将軍にとっては、正室(御台所みだいどころ)とともに世子を養育することで、家の存続をはかる役割をもち、一方、正室や将軍生母にとってはプライベートな空間でもありました。 狩野派の絵師が描いた屏風をはじめ、幕末の大奥を彩った御台所の装いや所用の品々を通して、華やかな大奥の様子を紹介するとともに、江戸城開城に際して、徳川家存続に貢献した天璋院てんしょういん篤姫あつひめ・皇女和宮かずのみやの人物像を紹介します。

 

〈主な展示資料〉

武蔵野富士図画像

武蔵野富士図むさしのふじず〈酒井抱一筆〉
(德川記念財団蔵・初公開)

小袖画像

小袖 こそで 萌黄繻子地雪持笹御所車文様もえぎしゅすじゆきもちざさごしょぐるまもんよう葵紋付あおいもんつき
(德川記念財団蔵)

 

 第3章 激動の幕末 ―家茂の決意、慶喜の決断―

14代家茂いえもちは朝幕関係修復のため、仁孝天皇の皇女和宮と婚儀をあげました。朝廷と幕府の結びつきを強めるよう努め、幕政改革に取り組んだ家茂でしたが、長州戦争中に大坂城で病没します。その後、慶応2年(1866)に德川宗家を相続し、15代将軍となった慶喜よしのぶは、欧米諸国との友好関係を築く意欲を示し、開国への転換を進めました。兵庫開港勅許以降、対幕強硬論が高まりを見せるなかで、慶喜は朝廷に政権を返上することを決断します。王政復古の大号令により、明治新政府の成立が宣言されました。

 近世から近代へ移行する激動の幕末期に、将軍職を務めた14代家茂・15代慶喜について紹介します。

 

〈主な展示資料〉

徳川慶喜像画像画像

徳川慶喜像 (德川記念財団蔵)

米国大統領リンカーン国書訳文(部分)画像

米国大統領リンカーン国書訳文(部分)
個人蔵(德川宗家文書)

 

 エピローグ 家名相続 ―新たな時代へ―

戊辰戦争に敗れた德川宗家は存亡の危機におちいりました。しかし、誕生して間もない明治新政府にとって、内政を安定させ全国統治を図るためには、徳川家名相続を認め、その跡継ぎを決定することが必要でした。松平確堂かくどう斉民なりたみ)による後見を得て、德川宗家第16代当主となったのは、当時6歳の田安亀之助たやすかめのすけ―のちの徳川家達いえさとです。駿河府中藩70万石の当主として静岡に移った家達のもとで、德川宗家の新たな時代が始まりました。

 

徳川家名相続沙汰書画像

徳川家名相続沙汰書とくがわかめいそうぞくさたしょ
(德川記念財団蔵)

駿河藩印画像

駿河藩印するがはんいん
(德川記念財団蔵)

関連事業

ミュージアムトーク(展覧会見どころ解説)

德川記念財団理事 德川家広(11日)、当館学芸員(18日)、德川記念財団研究員(25日)が展示の見どころを紹介します。(予定)

日時 8月11日・18日・25日(各金曜日) 午後4時(30分程度)
集合場所 常設展示室5階 日本橋下